衝撃2ゴールの三笘薫が実感する海外移籍後の“変化” 身体的な強さに自信「フロンターレ時代から成長した」
豪州戦で殊勲の活躍を披露、26日にオンライン取材に対応
7大会連続のワールドカップ(W杯)出場権を獲得した日本代表は、3月26日にオンライン取材に応じ、24日のカタールW杯アジア最終予選のオーストラリア戦(2-0)で試合終盤の途中出場から2ゴールを挙げる活躍を見せたMF三笘薫は、ベルギーに渡ってからの自身の変化について語っている。
川崎フロンターレ時代のチームメートであるMF守田英正とDF山根視来とのコンビネーションから奪った先制点。圧倒的な加速力と相手の間合いを外すテクニックから挙げた2点目。アディショナルタイム含めて10分間の出場で、三笘は存分に自身の持ち味を示して、日本に最終予選1試合を残しての本大会出場権をもたらした。
A代表で出場2試合目にして、存在感を放った三笘だが、昨夏、川崎からベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズへ移籍したことによって、成長に迫られた部分について語った。
日本でプレーしていた当時について、「通用していたことが多かった」という三笘だが、ベルギーでは、「それが小さくなり、よりいろんな状況で適応しないといけないことが多くなりました」という。
それ以外にも、思うようにコミュニケーションが取れない状況にある外国籍選手であるからこそ、目に見える結果が求められる環境であることを説明した。
「コミュニケーションも取らないといけなかったですし、そうした負荷はかかりましたが、そこでのストレスに対する強さは、強くなったと思います。プレーヤーのなかでも、コミュニケーションをとれない分、より結果を出さないと試合に出られない。結果に対しての執着心は、日本の時よりも増したと思います」
オーストラリア戦で、三笘は見事に結果を出した。川崎時代もプレーしていたウイングで躍動した三笘だが、現在、所属しているユニオンSGでは、ウイングバックを務めている。2つのポジションでは、「求められる強度が違うので、適応に時間がかかった」と言う三笘は、具体的に「スプリントの長さ、守備の対応のところ。筋肉も違うし、当たりの根本的な強さも違う」と、日本とベルギーの違いについて語り、「身体的な強さは、フロンターレ時代から成長したのは、間違いないと思います」と、自信を見せた。
“身体的な変化”について、三笘は「体重が増えていたとしても、1キロくらい。大きくなっているように見えたとしたら、それはユニフォームが小さいからだと思う」と言い、「当たりや練習の強度が日本の時より高いので、そこで強くなっていったところはあった」と、あくまで日常的に身を置いている環境での成長であることを強調した。
そして、欧州に栄養士を呼び、食事から気を配っている三笘は、「意図的に体重を増やそうとはしているが、重すぎて動けなくなってもいけない。正解を探しながら取り組んでいる」と、進化の途中であるとしている。
アジアの戦いで、圧倒的な個の力を示した三笘だが、11月のW杯本大会では世界を相手に、どれだけの個の力を示せる存在になっているのかは楽しみであり、それができる存在になっていれば、「まだ意識していない」と語る23人の出場メンバーにも、必ず名前が入るだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)