豪州戦2発の三笘薫、ベトナム戦で代表初先発なるか 高まる期待に「攻撃だけでなく守備も」
オーストラリア戦2ゴールで日本をW杯出場に導いた三笘、ベトナム戦へ意気込み
7大会連続のワールドカップ(W杯)出場権を獲得した日本代表のMF三笘薫は、3月24日のオーストラリア戦(2-0)で試合終盤から途中出場し、2ゴールを挙げる大活躍を見せた。同26日にオンライン取材に応じ、「スタメンでできることを証明しないといけない」と、先発のポジションを奪うためへの意気込みを語った。
オーストラリア戦では、多くのシュートチャンスを作りながらも、フィニッシュがことごとく決まらず、試合は終盤まで0-0で推移していった。引き分けでも、W杯自動出場圏の2位以内を維持できた日本は、このまま引き分けに持ち込んでもいい状況だった。
そんななか、後半39分から途中出場した三笘が違いを作る。後半44分にMF守田英正とDF山根視来とのコンビネーションから先制点を挙げると、アディショナルタイム4分には個人の力でオーストラリアの守備を切り裂き、2点目を挙げた。
アディショナルタイムを含め、約10分間の出場で2ゴールという結果を残しただけに、三笘により長い出場時間を与えるべきという声が出てくるのも不思議ではない。
自身がサブとして起用されていることについて、「それぞれの監督さんの意図はあると思いますし、僕はまだ(日本代表に)招集されて2回目です。攻撃のアクセントになるようなプレーヤーなので、よりスペースが空いた後半に生きるタイプなのは分かっています」と、相手の足が止まる終盤により力が発揮できることを認める。
「でも、前半からいけることを示さないといけないですし、そういうチャンスが、まだ回ってきていないので、それが回ってきた時にどうするかが大事だと思います」
三笘はすでに、前所属クラブの川崎フロンターレでも、控え選手から先発の座を掴み、レギュラーに定着して主力となる経験をしている。当然、日本代表でも同じ道を辿ることはイメージできている。
「フロンターレの時も途中から結果を出してスタメンになって、そこで勝ち続けてスタメンを維持できると思うので。次にスタメンで出た時に勝利できるかもそうですし、自分のプレーの内容で、次の試合でどうなるかが変わってくると思う。(W杯)出場権(獲得)は決まりましたが、決まっていないくらいのつもりでやらないといけないし、スタメンでもできることを証明しないといけないと思っています」
今月29日には、ベトナム代表とのアジア最終予選の最終戦が控えている。W杯出場権を獲得したなかで、森保一監督としても、さまざまなテストを行いたいところだろう。「スタメンか、サブなのかは、分からない」という三笘だが、「どんな状況でもチームの勝利に貢献することは変わらない。攻撃だけでなく守備もできることを証明したい。いろんなところでチームに貢献する。それができることを証明するために3日間、準備したいと思います」と、初の先発出場の可能性もある一戦に意気込みを語った。