W杯予選敗退のイタリア、マンチーニ監督の辞任問題に発展 後任は英雄カンナバーロか
欧州予選プレーオフで北マケドニアに敗れ、2大会連続でW杯出場を逃す
昨年欧州王者に輝いたイタリアが、まさかの敗退で2大会連続してワールドカップ(W杯)の切符を逃した。現地時間3月24日に欧州予選プレーオフで北マケドニアと対戦し、32本のシュートを放ちながら0-1で敗戦。話題はロベルト・マンチーニ監督の去就問題に移りつつある。
イタリアは2018年のロシアW杯に向けた欧州予選プレーオフで敗退。60年ぶりに出場権を逃すとジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督を解任した。そこにマンチーニ監督が就任すると、メンバーを若手に切り替えながら昨年の欧州選手権で優勝にチームを導き、イタリア復活を印象づけた。
しかし、このW杯予選ではグループCでスイスとの首位争いとなったが、4勝4分と無敗ながら勝ち切れない部分が目立って2位でプレーオフへ。そして、この北マケドニア戦でもシュートを大量に放ちながらゴールを奪えなかった。
主力アタッカーのFWフェデリコ・キエーザが欧州選手権(EURO)後に負傷離脱した不運もあるが、すでにイタリアではマンチーニ監督の去就が話題になっている。試合後会見では「私の未来? どうだろうか。今は失望感が大きすぎる。まずは時間を置く必要がある」と話している。しかし、イタリアメディアでは結果の責任を取って辞任すべきという論調も強い。
そうしたなかで、衛星放送「スカイ・スポーツ」では、マンチーニ監督が辞任した場合の後任候補筆頭は、元イタリア代表DFで中国の広州恒大などで指導者経験を積んだファビオ・カンナバーロ氏だと報じた。
カンナバーロ氏は現役時代の名センターバックとしてのプレーだけでなく、広州恒大(当時)ではAFCチャンピオンズリーグ(ACL)でJリーグ勢と何度も対戦したことでも日本のファンにも馴染みがあるだろう。ほかにも天津権健(当時)の監督就任時には、イタリア代表監督のオファーがあった場合は即座に契約解除が可能の条項が盛り込まれているとされていただけに、母国代表を率いることへの思いは強いようだ。
地獄の淵にあったイタリア代表を栄光に導き、再びどん底を味わうという落差の激しい代表監督キャリアとなったマンチーニ監督はどのような決断を下すのか。そして、後任は中国で経験を積んだかつての代表キャプテンになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)