日本に生まれた「新たなヒーロー」 三笘薫のW杯出場決定弾に王国ブラジル注目「タイトル獲得のように価値がある」
後半39分から途中出場し、5分間で2ゴールを記録
日本代表のMF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)は、3月24日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第9節オーストラリア戦(2-0)で途中出場から全2ゴールを挙げ、7大会連続のW杯出場を決める立役者となった。王国ブラジルメディアは、「タイトル獲得のように価値のあるゴール」と称えている。
日本は前半28分、FW南野拓実(リバプール)がペナルティーエリア内で2度の切り返しから右足シュートを放つも、これは枠を捉えられず。さらに同32分、FW伊東純也(ヘンク)の右サイドのクロスから南野が頭で合わせたが、ボールはクロスバーに当たってしまった。同37分にDF長友佑都(FC東京)の左サイドのクロスから中央で南野が合わせた場面もクロスバーに嫌われた。
スコアレスで折り返した後半も一進一退の攻防が続いたなか、森保一監督は同19分にFW浅野拓磨(ボーフム)に代わってFW上田綺世(鹿島アントラーズ)、長友に代わってDF中山雄太(ズウォレ)を投入。さらに後半39分、三笘とMF原口元気(ウニオン・ベルリン)を送り込むとスコアが動く。
後半44分、DF山根視来(川崎フロンターレ)とMF守田英正(サンタ・クララ)のパス交換から山根がゴールライン際から中央へ折り返し、ゴール前に走り込んできた三笘が右足シュート。ゴール左隅に流し込み、待望の先制点をもたらした。さらに、後半アディショナルタイムにも三笘が左サイドからMFマルコ・ティリオを抜き、さらにカバーに来たDFライアン・グラントの逆を取り、DFトレント・セインズベリーとDFミロシュ・デゲネクの間を突くシュートで追加点。2-0で勝利し、7大会連続のW杯本大会出場を決めた。
日本はこれで、2014年ブラジルW杯、18年ロシアW杯の最終予選に続き、オーストラリア戦で本大会出場を決定。三笘はFW岡野雅行、FW大黒将志、FW岡崎慎司、MF本田圭佑、MF井手口陽介らとともに、W杯出場を決めたスコアラーとして名を刻んだ。
ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」は、「三笘薫、日本サッカーは3月24日夜、オーストラリアのスタアジアムで新たなヒーローを迎えた」と三笘にスポットライトを当て、「24歳のウインガーは後半39分にピッチに入り、日本を7大会連続のW杯出場に導く2ゴールを挙げた。タイトル獲得のように価値のあるゴール」と称えていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)