伊代表MFジョルジーニョがW杯予選敗退で涙 PK失敗に悔恨「一生考え続けるだろう」
北マケドニアに敗れ幕切れ、スイスとの2試合で犯したPK失敗に苦しい胸の内
イタリア代表のPK職人ことMFジョルジーニョは、現地時間3月24日のワールドカップ(W杯)欧州予選プレーオフ、北マケドニア戦でまさかの敗戦を喫して出場権を逃した試合後、「あの外したPKのことを一生考え続けるだろう」と苦しい胸の内を語った。
今回の欧州予選は、10組に分かれたグループの各1位が本大会へ出場。各組の2位とUEFAネーションズリーグによる成績により進出した2チームの合計12チームがプレーオフに臨む。プレーオフでは、4チームごとのミニトーナメントを3つ形成し、それぞれを勝ち抜いた3チームが本大会への出場権を得る形式だった。
イタリアはC組で2位となりこのプレーオフに進出したが、そのなかで1位突破を決めたスイスとの直接対決は2試合とも引き分け。しかし、ジョルジーニョは両試合でPKを失敗していただけに、この北マケドニア戦が32本のシュートを放ちながら前線が決定力を欠いた0-1の敗戦だったこと以上に、PK失敗に対する後悔の念が強いという。
試合後、国営放送「RAI」に対してジョルジーニョは「あの外したPKのことを一生考え続けるだろう。今でもそのことを思い出すと胸が痛くなるし、残念ながら一生そのことを考え続けるだろう。2回あの場所(PKスポット)に行って、チームやチームメイトの力になれず、国を喜ばせることができないというのは、背負うものが大きく、重くのしかかるもの。頭を上げて前に進めと言われるが、痛いんだ」と涙ながらに語った。
所属するイングランド・プレミアリーグのチェルシーでは無類のPK成功率を誇る職人ジョルジーニョだが、もしスイス戦の2つあったPKのうちどちらかを決めていればという思いに包まれるのは止むを得ないのかもしれない。
イタリアは昨年夏に欧州選手権優勝という輝かしい成績を残し、ジョルジーニョもまた中盤で多大なる存在感を発揮したものの、W杯に関しては60年ぶりに出場権を逃した前回大会に続いて予選プレーオフで敗退。欧州王者にとって、あまりにも早い幕切れになった。