キャプテン吉田麻也が回想、W杯アジア最終予選の“一番厳しかった次期” 「元を辿ると自分たちの蒔いた種」
豪州とのアウェー戦で怪我から復帰、困難を乗り越え本大会出場権を獲得
日本代表は3月24日のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第9節でオーストラリアと対戦し、敵地で2-0と勝利を収めて7大会連続の本大会出場を決めた。今予選では、序盤の3試合で2敗を喫する苦しいスタートとなりながら、その後は6連勝と挽回。キャプテンDF吉田麻也は、改めてその道程を振り返った。
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勝てば本大会行きが決まるアウェーでのオーストラリア戦で日本は前半、FW南野拓実に再三決定機が訪れたもののモノにできず、スコアレスのまま終盤へ。すると後半39分から出場したMF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)が同44分、アディショナルタイム4分と立て続けにゴールを決め、歓喜の瞬間を迎えた。
今予選で破竹の6連勝を飾り、7大会連続の本大会出場を決めた森保ジャパン。その道程は平坦ではなく、昨年9月に行われたオマーンとの初戦(0-1)をいきなり落としたチームは、続く中国戦を勝利したものの、アウェーでのサウジアラビア戦(0-1)でも敗れ、本大会進出へ窮地に立たされた。
しかし、同年10月に行われたホームでのオーストラリア戦を2-1で勝利。この試合から、それまで主戦システムとして採用していた4-2-3-1から中盤にMF遠藤航、MF守田英正、MF田中碧を配置した4-3-3に。攻撃での連係面に課題を露呈しながらも徐々に風向きを変え、主力に怪我人が続出する困難も乗り越えながら、カタール行きの道を切り拓いた。
右太もも負傷により、1月末と2月に行われた日本代表のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の2試合(中国&サウジアラビア)を欠場し、このオーストラリア戦で復帰した吉田は、試合後のオンライン会見で今予選を回想。キャプテンとして「一番厳しかった時期」について言及した。
「一番厳しかったのは、サウジ戦に負けた時と、そのあとオーストラリアに勝たないといけない状況だった時。それはそれで予選のなかで、始まる前からこの試合難しくなると分かっていたが、元を辿るとオマーンと引き分けたこと。サウジに負けても、そこまでにならなかった。自分たちの蒔いた種。それを取り返すために、追い込まれた状況になってみんな必死に戦った。それが連勝につながったと思う」
チームへの批判も多く寄せられた今予選。そんな状況でもキャプテンらしく矢面に立って戦った頼れる主将は「カタールの切符を手にしたのは良かった」と、安堵の声を響かせた。