【日本代表】豪州戦スタメン考察 南野の“配置換え”を推奨、三笘の左サイド抜擢も一案

オーストラリア戦の日本代表スタメン考察【画像:FOOTBALL ZONE】
オーストラリア戦の日本代表スタメン考察【画像:FOOTBALL ZONE】

大迫不在の1トップ、左サイドで輝けない南野の先発起用は一手

 日本代表は、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で、オーストラリア(3月24日/アウェー)、ベトナム(29日/ホーム)の2連戦に臨む。FW大迫勇也(ヴィッセル神戸)やDF酒井宏樹(浦和レッズ)といった主力が怪我で不在となる懸念材料もあるなか、勝てばW杯出場が決まるオーストラリアとの大一番へのメンバーを考察する。

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 森保一監督率いる日本は、今予選5連勝中。序盤の3試合で1勝2敗といきなり躓いたものの、その後の挽回により本大会行きが手の届くところまで漕ぎ着けた。願わくば、万全の体制でオーストラリア戦を迎えたかったところだが、主力に怪我人が続出。勝てばW杯出場が決まる状況ながら、これまでとは異なる選手起用にならざるを得ない。

 とりわけ、焦点となるのは1トップだろう。不動のエースだった大迫が怪我で辞退。さらに、FW前田大然(セルティック)もコンディション不良で不在となったなか、その代役はFW上田綺世(鹿島アントラーズ)、FW浅野拓磨(ボーフム)、MF南野拓実(リバプール)、FW林大地(シント=トロイデン)の4人が有力か。

 直近の試合で採用されている4-3-3システムに当て込んだ場合、左サイドでいまひとつ輝きを放てずにいる南野を、1トップに抜擢するのは一手だろう。これまでは大迫へのサポートも意識していた影響からか、肝心のゴール前での迫力が薄れている印象さえある。実際本人も「ワイドに張って仕掛けるのか間で受けるのか、迷いながらプレーしていたところがある」との声も漏らしたことさえあった。

 調子の良さを考えれば、鹿島で好調をキープする上田の起用も興味深いところだが、A代表での実績面への不安は拭えない。W杯アジア2次予選で7試合連続得点をマークするなど結果を残してきた南野を、大迫が不在となるこのタイミングで起用するプランを考慮してもいいはずだ。

 その南野が務めてきた左ウイングには、打開力が魅力のMF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)を配置。年明けから怪我で戦列を離れたが、2月下旬のオイペン戦で復帰すると、直近のオーステンデ戦では積極的な仕掛けでチャンスメイク。調子を取り戻しつつあるうえに、クラブでは左ウイングバックとして守備にも奔走しており、森保監督も「彼が成長している守備やインテンシティー高くやれるところ見させてもらいながら、武器になる得点に絡める攻撃力を発揮してほしい」と期待を寄せる。

 日本の左サイドに関しては、これまで“機能不全”が度々指摘されており、昨年10月にオーストラリアとホームで戦った際には、スペースを突かれるシーンが見受けられた。そうした問題があったなかで、三笘の打開力は相手のサイドバックを牽制させる意味でも貴重な武器になり得る。三笘と長友による縦関係は確かに未知数ではあるものの、昨年11月のオマーン戦で決勝ゴールをお膳立てしたように、“何かをもたらせる”匂いを醸し出す突破力に賭けてみる価値はある。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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