「絶対に容認できない」 オランダ代表監督、“差別的待遇”を生むカタールでのW杯開催に反対意見
ファン・ハール監督はFIFAやUEFAの委員会に属さない理由とともに指摘
昨年8月にオランダ代表の指揮官に復帰したルイス・ファン・ハール監督が、今年行われるワールドカップ(W杯)がカタールで開催されることに不満を感じているようだ。英紙「デイリー・ミラー」が報じた。
ファン・ハール監督は、2014年のブラジルW杯でオランダをベスト4に導いたことで知られる。大会後に退任し、イングランド1部の名門マンチェスター・ユナイテッドで監督に就任。16年にされ、監督業引退を表明していたが、昨年自身3度目となるオランダ代表監督就任で復帰を果たした。オランダはカタールW杯で2大会ぶり11度目の本大会出場を決めている。
本大会開幕まで残り8か月と迫っているが、ファン・ハール監督はカタールでの開催についてはいまだに反対意見を持っているようだ。同国ではW杯の会場建設に携わる外国人労働者への差別的な待遇が問題視されており、批判や抗議行動が相次いでいる。ファン・ハール監督はこうした問題について「絶対に容認できない」と語気を強めており、カタール開催は“カネ目当て”と国際サッカー連盟(FIFA)を批判している。
「以前から記者会見でも言及してきた。あの国(カタール)でワールドカップが開催されるのは馬鹿げている。FIFAがフットボールを発展させたいと言っている国でプレーする。だが、そんなものは建前で、実際は金や商業的な利益のためだ。FIFAにとって重要なのはそれだ。なぜ、私がFIFAやUEFA(欧州サッカー連盟)の委員会に属さないと思う? それは、私はそういった組織に反対してきたからだ。カタールについてあとから言うこともできるが、それではこの問題の解決にはつながらないだろう」
カタールW杯は今年11月21日から12月18日にかけて開催される。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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