移籍金6億円に下落も移籍打診すら届かず… 高年俸、年齢、不振の三重苦のミラン本田の移籍率は50%

伊メディア特集 人気株のスペイン人レフティーに対し、オファーなし

 ACミランの日本代表FW本田圭佑はチーム内での立場が一層厳しさを増している。イタリアのサッカー情報サイト「カルチョメルカート・コム」は「スソとホンダ、どちらかはミランを出ていかなくてはならない」と特集している。

 ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は4-3-3システムを基本に戦う方針を打ち出しつつあるという。そして、ミランの強化戦略はウインガーの強化であり、右サイドには昨季チェルシーから期限付き移籍したユベントスで活躍したコロンビア代表FWフアン・クアドラードの獲得を狙っている。すると、4-3-3である右ウイングの位置に入る上に、レフティーである本田とスソはあまりにもキャラクターが重なってしまう。つまり、1人は放出するべきだという流れだ。

 現状、チーム内からも移籍市場においても評価が高いのはスソだとレポートされている。今季の対外試合初戦となったフランスのボルドー戦で、スソは鮮やかな2ゴールを決めている。スペイン地元紙マルカも「ゴラッソのスソ」と特集していた。昨季は期限付き移籍先のジェノアでほぼ半年間で6ゴール2アシストと結果を出した。まだ22歳という年齢もあり、1000万ユーロ(約12億円)の市場価値があるとされている。母国スペインのデポルティボ・ラコルーニャ、プレミアリーグのミドルスブラに加え、イタリア国内ではサッスオーロ、アタランタと昨季プレーしたジェノアが獲得への興味を持つとされている。モンテッラ監督は「スソは放出してはいけない」と強化部に残留指令を出したとも地元紙は報じていた。

 その一方で、本田は苦境に立たされている。6月の日本代表期間中に痛めた足が原因で別メニュー調整が続き、スソがアピールしたボルドー戦には帯同できなかった。

 残りの契約期間が1年だが、30歳という年齢、獲得したチームは高額年俸の負担義務などアピール条件はほとんどなく、市場での価値は500万ユーロ(約6億円)にまで下落したという。さらに、昨季の実績ではリーグ戦1年間を戦って1ゴール3アシストだった。「クビにされても仕方ない」と自ら認める不発で、直近のプレー成績でもかなり劣っている。

 

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