PSV堂安律、現地メディア「週間MVP」に選出 元オランダ代表“名手”が絶賛「普通じゃない」
現地メディアが高評価、ファン・デル・ファールト氏もパフォーマンスに賛辞
オランダ1部・PSVアイントホーフェンのMF堂安律は、3月20日(現地時間)に行われたリーグ第27節フォルトゥナ・シッタート戦(5-0)で今季公式戦9点目をマーク。直近のリーグ戦6試合で3ゴールと好調ぶりを際立させるなか、現地メディアの週間最優秀選手に選出され、元オランダ代表の名手から賛辞が送られている。
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フォルトゥナ・シッタート戦で先発した堂安は1点リードして迎えた前半39分、ゴール前でボールを受けると、相手3人に囲まれながらもFWザハヴィとのパス交換でエリア内へ。身体を反転させながら最後は右足シュートを突き刺し、チームの2点目を奪った。
3月17日(現地時間)に行われたUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)決勝トーナメント1回戦・第2戦のコペンハーゲン戦(4-0)で1アシストを決めていた堂安は、リーグ戦でも直近6試合で3ゴールと好調をキープ。これで今季公式戦成績を、31試合9得点3アシストとした。
この活躍ぶりを受けて、オランダのサッカー専門誌「Voetbal International」は堂安を週間最優秀選手に選出。「昨シーズン、アルミニア・ビーレフェルトにレンタル移籍したときは、PSVでの日々が終わるかと思われたが、ここ数週間、堂安律は早々に見切りをつけてはいけないことを再び証明している」と称えている。
2019年夏にフローニンゲンからPSVへステップアップ移籍を果たした堂安は当初、出場機会を掴めず、1年後にブンデスリーガのビーレフェルトへローン移籍。ドイツでリーグ戦35試合5ゴールの成績を残し、今シーズンから再びPSVに帰還すると、序盤戦こそ膝の怪我もありインパクトを残せない試合が続いたが、今年2月以降の試合で目を引くパフォーマンスを続けている。
記事では「PSVでの1年目を終え、750万ユーロ(約9億8000万円)という移籍金は無駄遣いに思えたが、2019年にフローニンゲンに移籍した金額については、いまや誰も語らないだろう。そしてそれは、彼自身の功績でもある。この日本人選手は、自分のポジションを守るために戦うことを厭わず、今、その報いを受けている」と絶賛され、さらに、元オランダ代表MFラファエル・ファン・デル・ファールト氏が堂安のパフォーマンスに触れたコメントも紹介している。
ワールドカップに2度(2006年、10年)出場し、レアル・マドリード(スペイン)やトッテナム(イングランド)など、欧州強豪クラブでの実績を残したオランダの名手は、「ボールを持つことにとても慣れていて、パスもうまく、攻撃は彼から始まることが多い。木曜日のコペンハーゲン戦でも、普通じゃなかったよ」と絶賛。カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のラスト2試合(3月24日オーストラリア戦、3月29日ベトナム戦)に臨む日本代表メンバーから落選した堂安だが、そのうっ憤を晴らすような活躍ぶりが、現地メディアの目に留まっていた。