批判を受ける旗手怜央を擁護 セルティック監督が“時間の必要性”を主張「成長が必要」
ポステコグルー監督は「彼はピッチに出て戦い、ミスをして、立ち上がろうとしている」と評価
スコットランド1部セルティックの日本代表DF旗手怜央は、昨年末に加入した直後は活躍を見せたが、直近では当時ほどのインパクトを示せず、懐疑的な声も寄せられていた。それでも、アンジェ・ポステコグルー監督は適応する時間の必要性を認識しており、現状にも危惧することはないという。現地メディア「67 HAIL HAIL」が報じた。
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旗手は、加入直後のリーグ第21節ハイバーニアン戦(2-0)でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれる活躍を見せると、続く第23節ハーツ戦(2-1)では移籍後初ゴールを記録。さらに延期開催の第22節レンジャーズ戦では、2ゴール1アシストの活躍で最大のライバル相手に3-0の完勝を収める立役者となった。
センセーショナルな活躍で一気に評価を高めた旗手だったが、第25節マザーウェル戦(4-0)でアシストを記録してからは、得点に絡むことができず。プレーにもミスが目立ち始め、ファンからも獲得は失敗だったのではないかなど、落胆する声が上がり始めていた。そうした周囲の声に対して、ポステコグルー監督が自身の考えを示した。
「人々がどう判断するかは理解しているし、サポーターやそのほかの人がそれらをどう見るかも分かっている。それよりも私にとって重要なのは、選手が私たちが求めるプレーを理解するのに時間がかかるということだ。新しい環境に選手が慣れるのには、時間を要するんだ。ここでのキャリアをスタートする際、彼は素晴らしいプレーを見せた。だが、私たちは最初の2か月のために、彼を獲得したわけではない。彼は、まだ若く、成長する余地はたくさんあるし、成長が必要だ。それでも、正しい道を進んでいるよ」
そして、ポステコグルー監督は「彼はピッチに出て戦い、ミスをして、ほこりを払い、立ち上がろうとしている。すべての選手たち、マット・オライリーや(前田)大然についても、私たちは数か月のために獲得したのではなく、長期間のために獲得したし、同じように取り組んでいく」と言及。旗手だけでなく、冬に補強した選手たちが、チームに溶け込む手助けをしていくことを明らかにした。
セルティックでのプレーが評価されて、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のラスト2試合に臨む日本代表にも招集された旗手。代表活動で復調の兆しを見出し、再びスコットランドでの活躍につなげたいところだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)