上田綺世、“無の状態”が好調のバロメーター 理不尽ミドル弾に好感触「シュートレンジの長さは武器」
1本のシュートにこだわり「どれくらいのアプローチを持っているか」
日本代表FW上田綺世(鹿島アントラーズ)が3月20日のオンライン取材に対応。カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオーストラリア戦(24日)、ベトナム戦(29日)を控えるなか、武器だというシュートレンジの長さに自信を見せつつ、「無になって感覚でやれる時が点を取れる」と持論を展開している。
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J1リーグ第5節・湘南ベルマーレ戦(2-1)で今季3ゴール目をマークした上田。豪快ミドル弾を突き刺し、ファンからは「理不尽ミドル」「シュートテクニックが驚異的」といった声が上がるなど反響が広がっていた。
上田は「もともとシュートレンジの長さ、広さは武器だと思っている。動き出しも含め、いろいろなバリエーションのゴールを取れるようにという意識でトレーニングしている。その一部が最近よく出るようになったのだと思う」と手応え得ている模様だ。
「いろいろな局面や瞬間で幅広いシュートの選択肢、自分にできない選択肢は試合中も選べない。1本のシュートに対してどれくらいのアプローチを持っているかが引き出しだし、大事だと思う。球種や当て方、同じようなところでもニュアンスが変われば違うシュートになるので意識している」と明かしており、シュートという一連のプレーを細部まで追求しているのが分かる。
今季、ミドルシュートが増えている点について「ミドルシュートを打つ機会は、どちらかと言えば背後ではなく足元で受ける場面。それは今年、2トップだからというのもあると思う。2年前にエヴェラウドと組んだ時はミドルも多かった。ミドルも動き出しの伏線になると思う。駆け引きを成立させることも意識している」と自己分析した。
今季、ここまでリーグ戦5試合連続スタメンを飾り、チーム最多3ゴールをマーク。「シュートを打つ時、無になれた方がいい。いろいろな選択肢や意識が頭の中で回転する時は、選択は間違えないかもしれないけど、思い切りの良さはなくなる。無になって感覚でやれる時が点を取れると思う」と語り、“無の状態”が調子を測る一種のバロメーターになっているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)