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苦戦続くリバプールが最下位相手に薄氷を踏む勝利 ロジャーズも「QPRは明らかに敗北にふさわしくない」
終了間際の激しい打ち合い
リバプールは19日、アウェーでQPRと対戦し、3-2で勝利を収めた。1-1で迎えた後半42分から両チーム合わせて4ゴールが飛び交う打ち合いを制した。
レッズのブレンダン・ロジャーズ監督は試合後、英国営放送「BBC」のインタビューの冒頭でこう口にしている。
「QPRは、明らかに敗北にふさわしくなかった」
事実、どちらのチームが昨季のプレミアリーグで優勝争いを演じた強豪なのか見分けのつかない試合展開となった。
試合は、序盤から防戦一方の時間帯が続いた。ロジャーズは流れを変えるため、後半途中からMFジョー・アレン、MFフェリペ・コウチーニョを同時投入した。すると、その直後の後半22分、DFグレン・ジョンソンのクロスが相手DFに当たりそのままゴールに入った。
先制したリバプールだったが、後半42分、相手FWに同点弾を決められて試合終了かと思われたが、ドラマはアディショナルタイムに待っていた。後半45分にコウチーニョが勝ち越し弾を決めるも、そのわずか2分後の後半47分に再びスコアをタイに戻される。が、そこからまた2分後の後半49分、MFラヒーム・スターリングのパスがオウンゴールを誘い、リバプールが土壇場で勝ち点3を手にする結果となった。
アディショナルタイムに両軍合わせて3得点が入るという劇的な試合を演じたが、キャプテンを務めるMFスティーブン・ジェラードに笑顔はなかった。リバプールの公式サイトには、主将の反省の言葉が並んだ。
「もちろん、勝ち点3を獲得したことに関しては満足している。しかし、あらゆる点について改善する必要がある。今日の試合では、何も手にすることができなかったとしても、勝ち点1しか得ることができなかったとしても、何も不満を言うことはできなかった」
昨季、シーズン終盤まで首位に位置するも、最後の最後でその座をマンチェスター・Cに明け渡した。その雪辱を胸に今シーズンを迎えたものの、ふたを開ければ8試合を終え勝ち点13の5位。序盤にして首位チェルシーに勝ち点8差をつけられている。優勝争いに参戦するためには、もう足踏みが許されない。ここから巻き返すことができるのか。ロジャーズの手腕に期待が掛かる。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web