久保建英、芝状態一任の「ボス」になる日が来るか マジョルカの名グランドキーパーを直撃
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歴代監督の2パターンを紹介、唯一当てはまらなかった指揮官とは?
グランドキーパーとして知り合った歴代監督は、2つのパターンに分かれるという。1つはピッチの状態を一定に維持してほしいというタイプ。多くの指揮官がこちらだった。もう1つは対戦相手や試合時間に合わせて芝の長さや散水回数や時間を事細かく指定するタイプだ。
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唯一、上記2タイプのいずれにも当てはまらなかったのがマジョルカの指揮当時(2000-01、03-04)のルイス・アラゴネス監督だったと振り返るマテオさん。特別な存在、考え方だっただけによく覚えていると語る。
「私が監督に『芝の状態をどうしますか?』って聞いたら『カーニョに聞いてくれって言うんだ。彼がピッチのボスなんだから』って」
当時の絶対的なゲームメーカーで、後にアトレティコ・マドリードへ移籍し、アルゼンチン代表でもプレーしたMFアリエル・イバガサに一任していたという。
これまでにチームで先発ポジションを確かなものにし、1部残留の目標達成を懸けて残り試合を戦う久保。来季以降にさらなるステップアップを狙う前段階としてマジョルカで絶対的な存在になった時には、あるいはこのマテオさんと芝の状態について意見を交わす日が来るのかもしれない。
(島田 徹 / Toru Shimada)
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島田 徹
1971年、山口市出身。地元紙記者を経て2001年渡西。04年からスペイン・マジョルカ在住。スポーツ紙通信員のほか、写真記者としてスペインリーグやスポーツ紙「マルカ」に写真提供、ウェブサイトの翻訳など、スペインサッカーに関わる仕事を行っている。