セルティック旗手のタックル「汚い行為」 ジャッジが議論へ、元審判員が見解「レッドになるべき」
スコティッシュ杯ダンディー・U戦で、相手選手へ足裏タックルを見舞い議論へ発展
スコットランド1部セルティックの日本代表DF旗手怜央が、3月14日のスコティッシュカップ準々決勝・ダンディー・ユナイテッド戦(3-0)で相手選手へ足裏タックルを見舞い議論へと発展していたなか、現地メディアは元審判員の見解に注目。警告にとどまったこのジャッジに対し、「退場処分になるべきだったと考えているようだ」と報じている。
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ダンディー・Uの前半30分、旗手は敵陣右サイドでボールを持ったDFキーラン・フリーマンへタックル。足裏を見せる形となったことで危険なファウルとなったが、主審からイエローカードを提示されるにとどまった。しかし、この判定が試合後、議論へと発展。セルティックOBの元イングランド代表FWクリス・サットン氏は、「別の審判だったらレッドカードだったかもしれない。旗手は少し幸運だった」と指摘していた。
このジャッジに対する余波は拡大し、スコットランド紙「デイリー・レコルド」は、元同国サッカー協会のレフェリーを務めたスティーブ・コンロイ氏、デス・ローチ氏の見解を紹介。「元トップレフェリーであるスティーブ・コンロイとデス・ローチは、旗手怜央ががキーラン・フリーマンへのファウルで退場処分になるべきだったと考えているようだ」と綴り、両氏のコメントも併せて報じている。
コンロイ氏は、ポッドキャスト「Get Involved Referee」内で「あれは汚い行為だったと思う。彼のスタッドは確かに見えていたし、彼がカバーしなければならなかった距離を考えると、かなり計算されていたと思う」と持論を展開。またローチ氏も「レッドカードになるべきだったと、考えている。多くの人が突進ではないと言うだろうが、私には旗手がスピードに乗り、ボールが跳ね返ったように見えた。彼はまっすぐな足で、遠くからやってきて、スタッドが少し見えていて、相手の選手は逃れられる機会がなかった。だから、彼は相手の安全を考えなかったんだ」と、退場が妥当だったと主張している。
今冬のセルティック加入後、宿敵レンジャーズとの“オールドファーム”で2得点1アシストと活躍するなど、センセーショナルな活躍を見せた旗手だが、直近の試合では低調なパフォーマンスに終始。ダンディー・Uでも目立った働きを見せられず、図らずも相手選手へのファウルが脚光を浴びる形となってしまった。