英プレミア侵入者の“奇行”に騒然、ピッチ乱入→結束バンドでゴールポストに首括りつけ 「今まで見たことない」
エバートン対ニューカッスルの一戦で、男がポストに自らの身体を結びつけ試合が中断
プレミアリーグ第20節延期分のエバートン対ニューカッスルで、ピッチに侵入した男がポストに自らの身体を結びつけ試合が中断するハプニングが起きた。男は逮捕されたと英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。
現地時間3月17日、エバートンの本拠地グディソン・パークで行われた一戦。0-0で迎えた後半立ち上がりの3分過ぎ、ボールがタッチラインを割った直後に主審が時計を止めた。ピッチに侵入した男は結束バンドを使い、ゴールのポストに自らの首を括りつけのだ。男は「JUST STOP OIL」と書かれたTシャツを着用しており、政府の化石燃料プロジェクトに対する抗議のためにピッチに侵入したとされる。ニューカッスルの公式ツイッターはリアルタイムで「エバートンファンがピッチに侵入し、自身をポストに結びつけた」と投稿していた。
警備スタッフが数人がかりでバンドを切り、男を取り押さえるまでに約5分かかり、その後新たにもう1人の男がピッチに乱入してくる始末で試合はおよそ7分間中断された。2人目の侵入者はゴールに身体を括りつけた最初の侵入者に暴行を加えたとされる。「スカイ・スポーツ」によれば、侵入者は2人とも地元警察に逮捕されたという。
不測の事態による中断で、後半のアディショナルタイムは14分とられた。試合は0-0のまま推移していたが、アディショナルタイム9分にMFアレックス・イウォビがゴールを決め、エバートンが1-0で勝利を収めている。
ニューカッスルを率いるエディ・ハウ監督は試合後「今までに見たことがない出来事だった。最初、何が起きたのか分からなかった」と困惑した様子でコメント。長いアディショナルタイムに決勝点を奪われた結果を受け、「あれを言い訳にするつもりはないが、後半は全く別のチームになってしまった。(中断が)どのように影響したかは分からない」と語った。