アーセナル冨安、“試練の3連戦”でスタメン復帰なるか トップ4入りへ過酷ミッション

アーセナルの日本代表DF冨安健洋【写真:AP】
アーセナルの日本代表DF冨安健洋【写真:AP】

負傷離脱中の冨安健洋、チェルシーなど難敵との試合が続く4月以降に復帰へ

 イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋はふくらはぎの負傷により戦線離脱中で、今月末のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨む日本代表からも外れた。復帰はチェルシーやマンチェスター・ユナイテッドなど難敵との対戦が続く4月以降になりそうだ。

 アーセナルは27試合を戦い終えた時点で勝ち点51の4位。1試合消化が多い3位チェルシーとは8差とやや離されているものの、消化試合が2試合多い5位マンチェスター・ユナイテッドに1差、6位ウェストハムに2差という状況で、現地時間3月16日の試合でリバプールに敗れたが、トップ4入りに向けて好位置につけている。

 とはいえ、当然ながらここから油断できる試合は1つもない。そのなかでも特に4月下旬からはチェルシー(現地時間20日)、ユナイテッド(23日)、ウェストハム(5月1日)とトップ4を争っているライバルとの直接対決が続く。

“試練の3連戦”が待っているというだけでなく、残り11試合のうち7試合がアウェーゲーム。トップ4入りに向けたミッションは過酷を極めるが、そのうえで気になるポイントの1つが冨安の存在だろう。今季右サイドバックのレギュラーとして獅子奮迅の活躍を見せてきた23歳はふくらはぎの負傷による離脱を余儀なくされており、年明け以降の公式戦出場はわずか2試合のみとなっている。

 今月末にはカタールW杯アジア最終予選のラスト2試合が行われるが、冨安は16日に発表された日本代表の招集メンバーから外れている。19日の敵地アストン・ビラ戦での復帰もなく、復帰は4月以降になることが確実となった。英地元紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」も「アーセナルは冨安健洋不在でアストン・ビラへの遠征に臨む」と報じている。

 冨安の不在の間、右サイドではDFセドリック・ソアレスが印象的なパフォーマンスを見せていたとはいえ、特に守備面での安定感は冨安に軍配が上がる。強力なアタッカーが揃う上位陣との対戦ではアルテタ監督にとっても心強い存在となるはずだ。指揮官は怪我の再発を防ぐことに細心の注意を払っているが、慎重になるのはこの終盤の戦いを見据えているからこそだろう。

 アーセナルは6シーズンぶりのトップ4入りを目指して戦っている。最も重要な時期に冨安はスタメンに戻ってくることができるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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