久保建英のレアル復帰は「非常に難しい」 マジョルカ番記者が指摘「今はまだレアルに居場所はない」

レアル戦の久保建英は「落第点」と語るマジョルカ紙「ディアリオ・デ・マジョルカ」のエレナ・ガルシア・ゴメス記者【写真:高橋智行】
レアル戦の久保建英は「落第点」と語るマジョルカ紙「ディアリオ・デ・マジョルカ」のエレナ・ガルシア・ゴメス記者【写真:高橋智行】

マジョルカ地元紙の記者、久保のレアル復帰について言及

 マジョルカの地元紙「ディアリオ・デ・マジョルカ」で久保に0点を付けた記者とは別の番記者、エレナ・ガルシア・ゴメス氏は、この日の久保のパフォーマンスを次のように評した。

「今日の一戦が彼にとって非常に重要なものだったのは分かりますが、少し焦りがあったように見えました。ほぼすべての局面で止められていましたし、彼にとって本当に厳しい試合となりました」と率直に感想を述べた。

 またガルシア監督がポジションを変えたことについて、ゴメス氏は「プレーし慣れない左サイドに居心地の悪さを感じているようでした。久保は外から中に入っていける右サイドの方が得意な選手なので、後半はダニ・ロドリゲスとの位置を変え、彼が快適にプレーできるか試すべきでした。レンタル元との重要な試合でしたが、今日は落第点だったと思います」と不慣れなサイドでプレーしたことがパフォーマンスに大きく影響したことを指摘した。

 EU圏外枠の件は別にして、久保が来季、レアルに戻れるかについて「それに値する十分なものをまだ示していないと思うので非常に難しいでしょうね。彼は20歳と若いのは確かですが、私たちはレアルの要求が本当に厳しいことを理解しています。プレシーズンでテストする可能性はあるかもしれませんが、チーム内の競争は本当に激しいですし、おそらく年齢によるものですが、久保のプレーはまだ非常に不安定な状態です。年齢を重ねていけばより安定するかもしれないですが、今はまだレアルに彼の居場所はないと思います」(ゴメス氏)と、パフォーマンスに物足りなさがあることを訴えた。

 久保のスペイン3季目もあと10試合で終了するが、2季前同様に残留およびレアル復帰を目指し、今後も厳しい戦いが続くことになるだろう。リーガ5連敗中のマジョルカはこの後、今季一緒に1部復帰を果たしたエスパニョールと20日にアウェーで対戦する。

(高橋智行 / Tomoyuki Takahashi)

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高橋智行

たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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