浦和の“新10番”は「成功を収める」 同胞の元J助っ人が助言、日本へ「絶対に行くべき」と推奨
将来的な日本訪問を約束「フィアンセもすごく気に入っていた」
浦和はデンマーク人FWキャスパー・ユンカー、MF江坂任、MF明本考浩らタレントはいるが、今シーズン序盤戦では得点数が伸び悩んでいる。それだけに、「10番」を託されたモーベルグへの期待値も高い。サロモンソンは、サンフレッチェ広島とアビスパ福岡で計3年間プレーした“Jリーグの先輩”として、このようにアドバイスを送る。
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「10番は栄誉ある番号だし、レッズが大きな信頼を寄せたことが示されていると思う。(Jリーグで)成功するにはハードワークをして、互いを尊重して、監督の言うことを聞くのが大事だ。同時に自信を持つこと、自分のストロングで勝負すること。いいプレーを期待されているし、外国籍選手はチームの成功に重要な役割を果たすからね。でも、ダヴィドはいいヤツだし、すべてを理解しているはず。日本で素晴らしい成功を収めると確信しているよ」
サロモンソンは、日本から約8000キロ離れ、時差が8時間あるスウェーデンでも、古巣の広島、福岡の試合はチェックしているという。
「サンフレッチェとアビスパの試合は必ず見ているよ。開幕戦とかリーグ戦はもちろん、ルヴァンカップもね。時差があって深夜になることもあるから全カードは難しいけど、時間が合えばサンフレッチェとアビスパ以外の試合も見るようにしている。英語でツイートされているJリーグの話題にも目を通しているし、時々、試合についてサポーターに質問することもあるんだ。(イングランドの)プレミアリーグ、(スペインの)ラ・リーガとか、ほかのリーグも見れるけど、僕が唯一追いかけているのがJリーグ。自分のリーグのように感じているよ」
滞在中には日本語を勉強するだけでなく、日本三名城に数えられる熊本城、松本城、姫路城や、奈良の世界遺産、沖縄のひめゆりの塔を訪問するなど、日本の文化と意欲的に触れ合ってきたサロモンソン。「また日本に来たいか?」との質問には、「いつか必ず行く」と即座に回答した。
「未来に何が起こるかは、誰にも分からない。でも、僕が日本に行くということは、間違いないね。もしかしたら選手としてかもしれないし、引退をして監督になってからかもしれない。家族にも、どれだけ日本が素晴らしいかを伝えたい。フィアンセも2020年に5か月ほど福岡で一緒に過ごしていたから、(福岡の)大宰府、長崎、大分、(熊本の)阿蘇山……、いろんなところに行ったんだ。彼女はアクティブでサーフィンも好きだから、九州はサーフィンにもいいとすごく気に入っていた。“福岡ガール”だから、一緒に戻りたいね」
サロモンソンが再び日本を訪れる時、きっと多くの人々が彼を歓迎してくれるに違いない。
[プロフィール]
エミル・サロモンソン/1989年4月28日生まれ、スウェーデン出身。エンゲルホルム―ハルムスタッズ―IFKヨーテボリ(いずれもスウェーデン)―広島―福岡―IFKヨーテボリ。スピード、高精度のクロスに加え、パワフルなシュートも兼ね備える熟練の右サイドバック。元日本代表MF中村俊輔(横浜FC)をリスペクトし、元イングランド代表MFデイビッド・ベッカム、元ブラジル代表MFジュニーニョ・ペルナンブカーノ、元イタリア代表MFアンドレア・ピルロとともに、キックのお手本としている。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)