9連勝のリバプール、逆転優勝へ快進撃 クラブOBが新FW効果を指摘「大きな影響を与えた」
アーセナルを2-0で下したリバプール、前人未到の4冠達成の可能性も
プレミアリーグ逆転優勝に向けてイングランド1部のリバプールが加速している。ユルゲン・クロップ監督率いる“レッズ”は現地時間3月16日に行われた第27節延期分の試合でアーセナルに2-0と勝利して9連勝を飾り、首位マンチェスター・シティとの勝ち点差を「1」に縮めている。
昨年末にレスター・シティに敗れ、年明け最初の試合でもチェルシーと引き分けるなど年末年始にやや失速したリバプールだったが、そこから怒涛の勢いで勝利を重ねた。FWディオゴ・ジョッタとFWロベルト・フィルミーノの得点でアーセナルを下してリーグ戦9連勝。その間、同時進行のカップ戦ではリーグカップで優勝、FAカップとUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でそれぞれ準々決勝へと駒を進めており、前人未到の4冠達成の可能性も残している。
16日の試合の結果、首位シティが勝ち点70、2位リバプールが同69と両者の差はわずか1ポイントとなった。試合スケジュールの変更でバラバラだった消化試合数も29試合で揃い、優勝争いの行方は残り9試合となっている。
英衛星放送「スカイ・スポーツ」で解説を務めるリバプールOBのジェイミー・キャラガー氏は「直接対決が(シティの本拠地)エティハドで残っていることを踏まえれば五分五分」としたうえで、「初めてリバプールがタイトルを獲得できると思った」とリバプール逆転優勝の希望が見えてきたと語っている。
また同氏はリバプールの快進撃には、1月の移籍市場におけるコロンビア代表FWルイス・ディアスの獲得が大きな意味を持っていると主張している。25歳のウインガーは加入直後からすぐさまチームにフィットし、プレミアリーグでは6試合で2得点をマークしている。
「リバプールにとってディアスの獲得が個人としてだけだけではなく、彼らにオプションとして大きな影響を与えたと思う。リバプールのベンチメンバーはチャンピオンズリーグやプレミアリーグを制した時よりもさらに良くなっている。誰かが悪いプレーをしても、ベンチから出てきた代わりの選手がチームを良くしてくれる。これは他のチームにはない大きな違いだ」
今年1月はアフリカネーションズカップ参戦のためにエジプト代表FWモハメド・サラーやセネガル代表FWサディオ・マネ、ギニア代表MFナビ・ケイタがチームから離脱。大きな戦力ダウンが懸念されていたが、それでもリバプールの連勝は途切れなかった。
キャラガー氏はディアスを加えてさらに厚みを増したリバプールのスカッドは、欧州王者となった2018-19シーズンや30年ぶりにトップリーグ制覇を成し遂げた19-20シーズン以上の充実ぶりだと絶賛していた。