セルティック前田が“幻の得点”、ノーゴール判定をOB酷評 「酷いジャッジ」「無能」

セルティックFW前田大然【写真:Getty Images】
セルティックFW前田大然【写真:Getty Images】

スコティッシュ杯準決勝・ダンディー・Uに先発、前半35分にゴール揺らすも認められず

 スコットランド1部セルティックは、3月14日にスコティッシュカップの準々決勝でダンディー・ユナイテッドと対戦。3-0の勝利を収め、準決勝進出を決めた。日本代表FW前田大然とDF旗手怜央が先発出場した一戦では、前半35分に前田のゴールがチームメイトのハンドで無効になる場面があったが、セルティックOBの元イングランド代表FWクリス・サットン氏は、ゴールは認められるべきだったとして主審を批判した。スコットランド紙「ヘラルド」が報じている。

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 セルティックは前半12分にMFカラム・マクレガーのゴールで先制すると、その後もダンディー・Uを圧倒する。前半35分には、右サイドから相手の守備を崩したセルティックは、クロアチア代表DFヨシプ・ユラノビッチの折り返しから、ギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキスに当たり、最後は前田がゴールネットを揺らす。しかし、前田のシュートの直前にボールがギアクマキスの手に当たったことで、ハンドの反則が取られ、得点は認められなかった。

 前田のセルティック加入後、13試合目で6得点目のゴールは幻となったが、サットン氏は昨夏のルール改正を審判が把握していなかったのではないかと、疑問を呈した。2021-22シーズンからの新競技規則では、ハンドが大幅に改訂され、「競技者の手や腕にボールが触れることのすべてが、反則にはならない」という原則が明確に示された。

 さらに、攻撃側特有のハンド基準についても「偶発的に、ボールが味方競技者(チームメイト)の手や腕に触れた後に得点する」「偶発的に、ボールが自分や味方競技者の手や腕に触れた直後に得点機会を作り出す」ケースはハンドにあたらないこととなった。

 前田のシュートの直前、ギアクマキスが右足でシュートしたボールは左手に当たり、前田のもとへ転がった。ギアクマキスが意図的に手に当てようとしたようにも、不自然な位置にあったようにも見えないが、これがハンドとなり、前田のゴールは認められなかった。

 サットン氏は「もし自分で蹴ったボールを腕に当てて、前田が走るスピードに合わせてボールを逸らすことができるなら、ギアクマキスは世界最高の選手になるよ。ジョン・ビートン主審は、競技規則を把握していることが期待されていたし、それは最低限のことだ。でも、彼は明らかに、分かっていなかったね。家で観戦している人には、分かりにくいものかもしれない。でも、審判には分かってもらわないと困る。忘れたのか、知らなかったのか、完全に無能だったのか、どのようにも捉えられる。酷いジャッジだ。ギアクマキスが天才だと判断しない限り、明確なものだった」と、ノーゴール判定を酷評した。

 前田のゴールが取り消されたセルティックだが、その後に2点を追加して準決勝進出を決めている。

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