「素晴らしい成熟」 アーセナル監督、“チャンスメーカー”ウーデゴールの影響力を称賛「周りの選手を良くしている」
レスター戦でも再三チャンスを演出して存在感を発揮
イングランド1部アーセナルのミケル・アルテタ監督が、チャンスメーカーとして出色のパフォーマンスを見せるノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールを絶賛している。
ウーデゴールは昨季途中にスペイン1部レアル・マドリードから期限付き移籍で加入し、昨夏には完全移籍を果たした。若返りを図るチームの中でも中心的な存在として活躍を続けている。
現地時間3月13日に行われたプレミアリーグ第29節レスター・シティ戦(2-0)でウーデゴールは4-2-3-1のトップ下で先発し、90分間フル出場した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」によると、この試合でウーデゴールは計6回のチャンスクリエイト数を記録。そのうち5回は前半だけで記録しており、アーセナルの選手として達成したのは2017年10月のエバートン戦での元ドイツ代表MFメスト・エジル以来となる。
また、データ分析「オプタ」によると、ウーデゴールはこの日、オープンプレーからの5回のチャンスを生み出しており、プレミアリーグでは今季2度目となる。この記録を複数回達成しているのは同リーグ内でマンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデス(5回)とマンチェスター・シティのイングランド代表MFジャック・グリーリッシュ(2回)のみ。プレミア屈指の“チャンスメーカー”であることを数字で証明している。
そんな23歳のMFをアーセナルのミケル・アルテタ監督も手放しで称賛している。指揮官はチームメイトにも波及するウーデゴールの影響力の大きさについて次のように語っている。
「彼(ウーデゴール)は今日もあらゆる面で素晴らしかった。高い位置からの低い位置までの守備、ビルドアップ、ファイナルサードなど彼が必要とされる局面でのことを彼はよく理解し、実行している。このチームにやってきて彼は素晴らしい成熟を見せ、ピッチ上での責任感もあるし、彼は周りの選手をより良くしていると思う」
アーセナルは、ウーデゴールの獲得に昨夏3000万ポンド(約46億円)の移籍金を支払った。この金額がバーゲンだったかについて問われたアルテタ監督は、「分からない。そのことについて話すには時期尚早だ」としたものの、すでに十分期待に見合う活躍だと評価している。
「彼はこのクラブのモラルに合った選手だと確信している。我々がこのクラブを代表する選手に求めるすべての価値やクオリティーを備えている。彼の活躍にとても満足しているよ」
15歳でプロデビューを飾り、神童として大きな注目を集めたウーデゴール。レアルでは辛酸を嘗めたが、アルテタ監督率いるアーセナルで飛躍の時を迎えている。