「凄いし奇跡」 エリクセンが“高精度クロス”、心停止から復帰後初アシスト「全然衰えてない」と反響
バーンリー戦でフル出場、後半40分に絶品クロスで先制点をアシスト
イングランド1部ブレントフォードに加入したデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンが、現地時間3月12日のプレミアリーグ第29節バーンリー戦(2-0)で、移籍後初アシストをマーク。昨年の欧州選手権(EURO)で心停止を起こして昏倒後、植え込み型除細動器(ICD)を装着しながらのプレーで高精度クロスから得点を演出した姿に、ファンからは賛辞が寄せられている。
エリクセンは昨夏に行われたEURO初戦のフィンランド戦にスタメン出場したが、前半途中に心停止を起こしてピッチに倒れた。メディカルスタッフによる心肺蘇生で一命を取り留めたが、手術で植え込み型除細動器(ICD)を装着することに。イタリア・セリエAではICDを付けてのプレーが認められていなかったため、エリクセンは当時在籍していたインテルを退団し、ブレントフォードに加入していた。
2月26日のニューカッスル戦(0-2)に途中出場し、EUROのフィンランド戦以来259日ぶりの公式戦復帰を果たしたエリクセン。翌節のノリッジ戦(3-1)で移籍後初の先発出場を果たし、迎えたバーンリー戦でも2試合連続スタメンを飾ったなか、絶品クロスで見せ場を作る。
スコアレスで迎えた後半40分、左サイドからボールを運んだエリクセンは、左足からクロスを供給すると、これをFWイヴァン・トニーの頭へピタリと合わせて先制ゴールを演出。チームはその後、アディショナルタイムにも加点し、2-0勝利に貢献した。
昨年の心停止から奇跡的な復帰を遂げ、ブレントフォードで初アシストを決めたシーンは反響を呼び、スポーツチャンネル「DAZN」公式ツイッターが動画を投稿すると、ファンからは「全く錆びてない」「心臓麻痺から立ち直るなんて凄いし奇跡」「完璧なクロス」「キック精度は健在」「全然衰えてない」「大病患ってる風には見えへん」と賛辞が続々。2試合連続でフル出場を果たしたエリクセンの完全復活が注目を浴びていた。