ルカク、古巣インテル復帰を希望か 「何もかもが上手くいかない」チェルシーから脱出画策
ルカクは大幅減俸にも応じる構え、現実的な解決策は期限付き移籍か
イングランド1部・プレミアリーグの強豪チェルシーに所属するベルギー代表FWロメル・ルカクが、大混乱に陥っているクラブからの脱出を画策。前所属先のイタリア1部・セリエAの名門インテルに接近しようとしているとイタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
英国ではロシア軍によるウクライナ侵攻への制裁措置としてロシア系企業など資産凍結の動きが続き、そのなかにはチェルシーのオーナーであるロマン・アブラモビッチ氏も含まれた。そのため、アブラモビッチ氏が明言していたクラブ売却は現状では進めることができず、次の展開を待つ状況になっている。さらに、スポンサー企業も次々に離れはじめ、厳しい状況にある。
もとより、ルカクは今季の再加入からチェルシーではさまざまなことが良い方向に進んでいない。レポートでも「パフォーマンス、ファンとの関係、チームメイトとの相互理解など、あらゆる面で散々なもの。何もかもが上手くいかない」との言葉が並んだ。
そうしたなかでの解決策として、昨季まで所属したインテルへの復帰がルカクの狙いだという。すでに元チームメイトに対して「また会いましょう」というメッセージを送信しているというルカクは、大幅な減俸にも応じる用意があるという。
一方でインテルは、今季開幕前に1億1500万ユーロ(約150億円)でチェルシーに放出している。そのため、現実的な解決策としては期限付き移籍となり、2年間のレンタルを経て2024年6月には4500万ユーロ(約58億円)での買い取りが可能になる見通しだが、その時に31歳になる選手に対して支払う金額としての判断は厳しいものになるともレポートした。
いずれにせよ、大混乱のチェルシーでは、主力選手を欧州の他クラブが獲得を模索しているという移籍の噂が次々に浮上し始めている。英国での制裁措置の行方とともに、主力選手たちの動向も注目されていくことになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)