「彼はジーニアスだ」 C・ロナウド、圧巻ハットで史上最多得点記録 辛口OBらも手放しで絶賛
トッテナム戦でハットトリック、OBのロイ・キーン氏やギャリー・ネビル氏も賛辞
イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは現地時間3月12日のプレミアリーグ第29節トッテナム戦(3-2)でハットトリックをマークし、チームを勝利に導いた。サッカー界史上最多得点記録更新の快挙も成し遂げた37歳を、あの“辛口”ロイ・キーン氏も「天才」と称えている。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。
ロナウドは前半12分にエリア外から右足のミドルシュートで先制のネットを揺らすと、1-1とされた後の同38分には左からの折り返しに中央で合わせて2点目をゲット。そして、再び同点に追い付かれて迎えた後半36分、右CKからヘディングで3点目のゴールを奪った。昨夏、12年ぶりにユナイテッドに加入したロナウドは復帰後初となるハットトリックを決めた。
この3得点により、ロナウドはキャリア通算得点を807ゴールに伸ばした。これまでのサッカー界の史上最多得点記録は1930年から50年代にかけて活躍したオーストリア人ヨーゼフ・ビカン氏の805得点と伝えられていたが、ロナウドがこれを上回った。
数々の得点記録を塗り替えてきた男がまた新たな歴史を刻んだ。得点の内訳はスポルティングCPで5得点、ユナイテッドで136得点、レアル・マドリードで450得点、ユベントスで101得点、そしてポルトガル代表で115得点だ。
このポルトガル人FWの活躍をユナイテッドのクラブOBたちも絶賛している。
元イングランド代表DFギャリー・ネビル氏が「絶対的なセンセーショナル。現代のスーパースター、史上最高の選手、史上最高のゴールスコアラー」と賛辞を並べれば、古巣に対して特に辛口な物言いをすることで知られる元アイルランド代表MFキーン氏でさえも「ゴールを決めることはサッカーにおいて最も難しいパートだ。練習ですら得点を決められない人だっている。これ以上彼について語れることがあるかい? 彼はジーニアス(天才)だ」と手放しで称えていた。
2022年に入ってから公式戦10試合1得点と鳴りを潜めていたロナウドだが、ここ一番での勝負強さが健在であることを示した。