ミランの翼にガリアーニCEOもほくほく 「本田とエルシャラウィの両翼は最高だ!」

2人の活躍でリーグ4位まで上昇

 ACミランのアドリアーノ・ガリアーニCEOは、19日の敵地ベローナ戦後、ミランの両翼を絶賛した。日本代表FW本田圭佑は2得点を挙げ、イタリア代表FWステファン・エルシャラウィは、その1点目を完璧にお膳立てした。強化責任者は2002年以来となる久々のベローナ戦敵地勝利にえびす顔だった。
「多くのポジティブな結果をもたらす勝利だ。アッビアーティと本田の偉大なパフォーマンスにより、様々なポジティブな事象が存在した。本田は今や6得点。本田とエルシャラウィの両翼は最高だ」
 今季開幕戦のラツィオ戦で見せた高速カウンターの再現だった。エルシャラウィのドリブル、ロングパスに逆サイドを駆け抜けた本田が仕留める形。ファラオーネの異名を持つエルシャラウィのスピードと、本田の決定力は、いまやミランに欠かせない大きな武器となっている。
 実はこれもけがの光明だった。本田同様に好調の元フランス代表MFジェレミー・メネズは故障の回復が遅れたため、ベンチスタート。メネズはこの日、後半途中出場となった。3節のユベントス戦以来となる先発の座を手にしたエルシャラウィは、メディアに負傷の連続で試合に出られないフラストレーションを表明したばかり。フィリッポ・インザーギ監督は公式会見で擁護しながらも、ミーティングでは「不満のある人間は1月に出て行け!」と一喝する一幕もあった。
「エルシャラウィは(試合前に)いいことを言ったまでだ。試合に出たがらないような選手は心配だ。交代される選手が悲しんでいる姿を見ることはショックではない。日常茶飯事だが、最近は選手の全ての言動がクローズアップされてしまう」
 ガリアーニCEOも、この日活躍した血気盛んな若武者の発言を容認した。勝ち点を14と伸ばし、チームはリーグ4位まで上がってきた。
「フェルナンド・トーレスもピッチ上で正しい動きを見せている。ラミは本田の2点目をアシストしたし、センターバックの2人も良いプレーだった。将来のことについて話をしたくない。7試合で勝ち点14は平均的にいい数字だ。もっと向上できるチームだと思っている。アレックスは最高だ。彼は揺るがぬ岩のようだ。2005年にアレックスを獲得しようとしたが、チェルシーが放出してくれなかった」
 文句なしの快勝に貢献した選手一人ひとりに、ガリアーニ氏は賛辞を惜しまなかった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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