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イブラの「中国ツアー免除」に見るモウリーニョの哲学 マンUでも最優先する守備組織の構築
「ストライカーは後でもパズルを完成できる」
イブラヒモビッチは現在34歳。同じ1981年生まれのMFマイケル・キャリックと並んでチーム最年長プレーヤーとなる。さらにプレミアリーグ初参戦となるため、適応するための十分な時間が必要となるだろう。
「ズラタンについての決定は、スタッフと何時間も調査や分析、話し合いを行った結果。たとえ、彼がイングランド代表の選手よりも1試合早くEUROで敗退していても、だ。みんなそれぞれ異なるんだ。体も違う。心も性格も違う。彼には適応するための時間が必要だ。だから休暇を与えた。みんな異なった方法で準備をする」
モウリーニョ監督は、自身のチーム作りの考え方についても語っている。イブラヒモビッチのようなストライカーをチームに組み込む前に、DFラインや中盤の構成力を高める作業により気を使うという。インテルやレアル・マドリード、チェルシーといった過去に率いたビッグクラブでも、チームに鉄壁の守備を植えつけた“スペシャル・ワン”の哲学は、ユナイテッドでも変わっていない。
「トレーニングの段階から、私は完璧にフィットするスーツを作ろうとしている。私のチーム構成において重要になのは、私がストライカーとして考えている選手よりも他のポジションのことだ。まずは相互関係についてチームのプロフィールを変えていくことが必要になる。ストライカーはその後でも、簡単にパズルを完成させられる」
イブラヒモビッチは今後、キャリントンにある練習場でトレーニングを続け、7月30日に母国スウェーデンのヨーテボリで行われるガラタサライとのテストマッチで、ユナイテッドデビューを飾ると見られている。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images