日韓など強豪国と「大きな隔たり」 中国サッカー界の凋落を母国悲嘆「生態系を破壊した」

中国サッカーの現状に注目【写真:Getty Images】
中国サッカーの現状に注目【写真:Getty Images】

カタールW杯出場を逃した中国代表、抱える問題を母国メディアが分析

 中国代表はカタール・ワールドカップ(W杯)出場の可能性が潰えているなか、中国メディア「新浪体育」は日本や韓国などと比較し、「総合力に大きな隔たりがある」と指摘しつつ、中国サッカー界の凋落ぶりを悲嘆している。

 帰化選手を迎えて強化を図った中国代表だったが、1月27日のアジア最終予選・第7節の日本戦で0-2と敗れて、グループ2位入りの可能性が消滅。さらに2月1日の第8節で最下位ベトナムに1-3と敗れ、W杯出場の可能性も消えた。

 記事では「前例のない帰化計画で一部ファンの期待が急速に高まった」と触れ、「日本、韓国、イラン、オーストラリアなどのアジア強豪チームに比べ、総合力に大きな隔たりがある」と、ライバル国との根本的な差を指摘している。

 また代表チームだけでなく、国内リーグでも問題が山積していると言及。「結局、予選を突破できない現実は、長期の準備による疲労、中国帰国で孤立するという無力感などにより、代表選手たちの精神的疲労は増加している」と記している。また中国スーパーリーグのクラブが運営難に陥り、海外選手たちの給与滞納などにも見舞われており、「選手の気力をそぐことは必至である」と続けた。

 近年、爆買いなどにより世界中からタレントをかき集めて注目を集めた中国サッカー界だが、そうした実を伴わない派手な選手獲得が「中国サッカー界の生態系を破壊した」と分析。「青少年のサッカー人口が不足しており、これは中国代表のW杯予選敗退よりもはるかに深刻な事態である」と根深い問題として考察していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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