高倉J初白星ならず… 熊谷の中盤起用など大胆テストも、スウェーデンとの敵地戦で0-3完敗

ストライカー永里は左サイド起用

 高倉麻子監督就任から3試合目の実戦となった新生なでしこジャパンは、22日に敵地でリオデジャネイロ五輪に出場する強豪スウェーデンと戦い、0-3で完敗を喫した。高倉ジャパン初勝利はならなかった。

 初陣となった6月のアメリカ遠征の2試合から試行錯誤を続ける高倉監督は、このゲームでFW永里優季を2列目の左の攻撃的MFで起用。これまで不動のセンターバックだったDF熊谷紗希を中盤のアンカー役にシフトし、ボランチが本職のMF川村優里をセンターバックに配置。大胆なテストに出た。

 前半の立ち上がりこそ、サイドを広く使ってシンプルなクロスを入れるスウェーデンの攻撃に苦しんだものの、早い段階でMF阪口夢穂を下げてダブルボランチにしてからゲームは安定。主導権を奪い返し、同12分にはDF有吉佐織のアーリークロスからFW増矢理花が受けてシュートを放った。しかし、これはサイドネットとわずかに外れた。

 特に右サイドの攻略に人数を掛け、逆サイドから入り込む永里がフィニッシャーになる攻撃を繰り出したなでしこジャパンだが、クロスがファーサイドまで届かない場面や中央に人数が足りない場面が目立ち、なかなか決定機を生み出すには至らなかった。それでも、同32分には永里がコーナーキックのキッカーになり、グラウンダーのボールを増矢、MF中里優とつないでシュートに結び付けるトリックプレーも見せた。ゲームは全体になでしこがボール保持率を高めたものの、スコアレスのまま前半を終えた。

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング