チェルシーDFリュディガー争奪戦 ユベントス参戦も“希望年俸12億円超”がネックに
チェルシーと今季限りで契約満了、オーナーの資産凍結により契約延長も禁止に
イングランド1部チェルシーに所属するドイツ代表DFアントニオ・リュディガーは、今シーズン限りでクラブとの契約が満了を迎える。チェルシーは3月10日に既存選手との契約を延長できない状況になり、新たにユベントスも獲得に乗り出すことになったとイタリア・メディア「フットボール・イタリア」が報じている。
ロシアによるウクライナ侵攻が続くなか、イングランド政府はチェルシーのロシア人オーナーであるロマン・アブラモビッチ氏の資産を凍結した。これにより、チェルシーは新規のチケット販売、グッズ販売、新選手の獲得だけでなく、既存選手と契約延長も禁じられている。
今シーズン限りでチェルシーは数選手との契約が満了を迎えることになっており、大幅な戦力ダウンは避けられない見通しだ。そのなかの1人であるリュディガーには、これまでも多くのクラブが獲得に関心を示していたが、新たにイタリア1部ユベントスも、かつてローマでプレーしていたDFの獲得に乗り出したという。
「フットボール・イタリア」は、「チェルシーのフリーエージェント選手であるリュディガーの競売にユベントスも参入」と見出しを打ち、チェルシーがリュディガーとの契約を延長できなくなった状況を報じた。またリュディガーの希望が、現在の年俸500万ユーロ(約6億4000万円)から、1000万ユーロ(約12億8000万円)と2倍であることも伝えている。
ただし、記事では「ユベントスは、選手の平均年俸を下げようとしており、パウロ・ディバラとの交渉を再び延期した。当初、ディバラは1シーズンあたり1000万ユーロプラスボーナスで契約延長をする見込みだったが、クラブはその金額を下げようとしている」と、クラブの財政状況を伝えている。
ユベントス以外にも、スペイン1部レアル・マドリード、イングランド1部マンチェスター・ユナイテッド、ニューカッスルなどの関心を集めているリュディガー。今回のオーナーの資産凍結により、クラブを離れる意思を固めたと報じられているが、トーマス・トゥヘル監督の下で、世界最高のDFの1人になったドイツ代表選手はどのような決断を下すだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)