「9番が空いている」 浦和・西野TD、補強“継続”を示唆「調査を続けている」
モーベルグの加入会見へ同席、背番号の話題を交えて補強に言及
浦和レッズは3月10日に今季の新戦力、スウェーデン代表歴を持つMFダヴィド・モーベルグの加入会見を実施。背番号「10」でのプレーを「自分の質が高いと証明したい」と話す一方、西野努テクニカル・ダイレクター(TD)は「9番が空いている」と、継続中の補強戦略を示唆した。
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モーベルグは昨年末にチェコの名門スパルタ・プラハから浦和への移籍が決定。新型コロナウイルスの影響により来日が遅れたが、背番号「10」になることはすでに発表されていた。
浦和の10番は直近だと元日本代表MF柏木陽介がつけたが、外国人選手ではリーグ優勝時のブラジル人MFロブソン・ポンテや、快速FWエメルソンの印象が強いだろう。サッカー界ではエースナンバーと呼ばれる番号について「初めてつける」と話すモーベルグは、その思いを話した。
「(クラブから)10番が空いているよと伝えられたので、欲しいと。10番は初めてつける。それは自分の質が高いと証明したいから。でも、他の番号をつけても同じようにプレッシャーは掛かる。良いプレーをしてチームを助けたい。自分にも大きな期待感があり、周りからの期待以上かもしれない。10番、今までの選手に負けないように良いプレーを見せたい」
そのナンバーについて西野TDは「今までの選手をイメージして10番というより、新しいレッズの前線のゴールに絡むキープレーヤー」という意味合いで捉えていると話す。そのうえで、背番号の話題を交えて補強について示唆した。
「9番、10番、11番はそうだと思う。そういうつもりで10番を提案した。背番号で言うと、9番が空いている。ウインドーの空いている限りは獲得活動、獲得の調査を継続している。順調なところ、順調でないところもある」
今季の浦和では、下部組織出身で仙台大学と横浜FCを経て移籍加入のMF松尾佑介が「11番」をつけている。松尾は沖縄県トレーニングキャンプの間に、浦和から「11番を空けて待っている」というラブコールがあったことを明かしていた。そうした意味でも、西野TDが以前に話した「補強のラストピース」は、センターフォワードになり得る「9番」タイプなのは間違いなさそうだ。
昨季は第1のウインドーが締まる直前にFWキャスパー・ユンカーの獲得に成功している。今年の締め切りは4月1日の金曜日であり、残りは約3週間になった。新たな「10番」の活躍とともに、ここから「9番」加入のニュースが舞い込むのか注目される。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)