「ムバッペにPSGは小さ過ぎる」 レアルに逆転負けでCL16強敗退にスペイン紙注目
ムバッペのゴールでリードを広げたPSGだが、レアルFWベンゼマに3点を許して敗退
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)は現地時間3月9日、ラウンド16の第2戦を各地で行い、スペインのマドリードでは、レアル・マドリードとパリ・サンジェルマン(PSG)が対戦した。第1戦を1-0で制していたPSGは、フランス代表FWキリアン・ムバッペが先制ゴールを奪ったが、後半にレアルのフランス代表FWカリム・ベンゼマがハットトリックを達成。2戦合計スコア3-2と逆転し、レアルがベスト8へ駒を進めた。
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2月15日に行われていた第1戦では、後半アディショナルタイムにムバッペにゴールを決められて敗れたレアル。勝利しなければならなくなった第2戦でも、前半39分にムバッペにゴールを許す難しい展開となってしまう。
それでも後半16分、ベンゼマがイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマにプレスを仕掛けてミスを誘発すると、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールのパスからベンゼマが同点ゴールを決める。
さらに後半31分にもクロアチア代表MFルカ・モドリッチのスルーパスからベンゼマが再びゴールを挙げ、2戦合計スコアで2-2と追いつく。PSGに動揺が広がるなか、その2分後にはブラジル代表DFマルキーニョスの横パスが乱れたところに詰めたベンゼマが、1タッチシュートをゴール右に決めた。これでレアルは2戦合計スコアを3-2として、ついにリードを奪った。
この1点を守り切ったレアルは、ムバッペをはじめ、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシやブラジル代表FWネイマールら、スター揃いのPSGを破って準々決勝進出を決めた。
今季限りでPSGとの契約が満了を迎えるムバッペについては、レアルが獲得を目指している。スペイン紙「マルカ」はこの試合の結果を受け、「ムバッペが、疑念を持っていたならば、サンティアゴ・ベルナベウの経験は、それを晴らすのに十分なものとなっただろう。彼にとって、PSGは小さ過ぎる」と報じた。
そして、記事では「ムバッペは疑いを持っていたとしたら、スポーツ面では何も得られないことが分かったはず。世界で最もお金をもらえるかもしれないが、彼が何より欲しいタイトル、CLを得ることはできない」とも指摘している。
フランス国内では、敵なしの強さを見せているPSGだが、これまでCLを制することはできていない。この2試合でも突出したパフォーマンスを見せたムバッペだが、16強での敗退を受けて、自身の去就についてどのような考えを持つことになっただろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)