トッテナム、日本代表DF冨安より“優先獲得”のブラジル人SBをわずか1年足らずで放出か
エメルソン・ロイヤルはパフォーマンスが不安定で批判の対象に
イングランド1部トッテナムは、昨夏に獲得したブラジル人右サイドバック(SB)のDFエメルソン・ロイヤルを早くも放出する可能性が浮上している。
トッテナムは昨夏の移籍市場で右SBの補強に積極的に動いた。ターゲットの中には当時イタリア1部ボローニャに所属していた日本代表DF冨安健洋の名前もあり、獲得で個人合意に達したとも報じられたうえ、冨安自身もスポーツチャンネル「DAZN」の番組内で「僕も(トッテナムへ)行くと思ってました」と語っていた。
しかし、その後に事態は急転し、冨安はアーセナルへの移籍が決定。加入直後から右SBのレギュラーに定着し、リーグのベスト補強選手の1人としても名前が挙がるほどに高い評価を受けている。
一方で、トッテナムは冨安ではなく、スペイン1部FCバルセロナからエメルソンを獲得。冨安の2000万ポンド(約30億円)よりも高い移籍金2600万ポンド(約40億円)を支払った。
しかし、このブラジル人DFはここまでプレミアリーグ20試合に出場するも、パフォーマンスが不安定で批判も浴びているという。最近ではアイルランド代表DFマット・ドハーティにスタメンの座を奪われており、英紙「ザ・サン」ではトッテナムがエメルソンへのオファーを聞き入れる準備があると報じられた。
これについて、英ラジオ局「talkSPORT」はトッテナムのターゲットだった冨安がアーセナルで躍動していることを引き合いに出し、両クラブの対照的な状況についてレポートしている。
「ドハーティは直近3試合でスタメン出場し、プレミアリーグでの2試合では計1得点3アシストを記録している。一方で、エメルソンはプレミアリーグで1アシストしかしていない。スパーズファンは冨安健洋の動向にも注意を払うことになるだろう。彼はノースロンドンの生活によく適応し、ポジションを手にした。スパーズはこの日本代表と契約する選択があったが、エメルソンとの契約を選択していた」
アーセナルとトッテナム。北ロンドンを本拠地とするライバル同士だが、右SBの補強でははっきりと明暗が分かれている。
(FOOTBALL ZONE編集部)