「なぜこれほど時間がかかるのか」 クロップ監督がプレミアリーグ批判、交代枠5人を要求
アドバンテージを得るためではなく、サッカーの質を考慮してほしいと説明
新型コロナウイルスの感染症拡大を受けて、中断を強いられた2020-21シーズン、プレミアリーグはリーグ再開後に1試合の選手交代枠を3枠から5枠に増加させていた。しかし、21-22シーズンからの交代枠は以前の3枠に戻っている。これに対して、イングランド1部リバプールのユルゲン・クロップが5枠に戻すべきと語った。米スポーツ専門局「ESPN」が報じている。
21-22シーズンも、多くのリーグが選手交代枠を5枠のままにしているが、プレミアリーグは3枠に戻された。選手交代枠を3枠から5枠に増加させることには賛否両論がある。多くの大会に出場するビッグクラブの監督たちは、選手たちの負担や疲労の軽減を求めるために増枠を要求している。一方、ビッグクラブほど選手層が充実していないクラブは、交代枠が5枠になることがビッグクラブに優位に働くと考え、増枠に反対しているのだ。
2月27日にリーグカップ決勝のチェルシー戦(0-0/PK11-10)を制してタイトルを獲得したリバプールは、FA杯5回戦のノリッジ戦(2-1)、リーグ戦のウェストハム戦(1-0)を消化し、3月8日にはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のインテル戦を控えている。これまでもプレミアリーグの交代枠について、5枠への増枠を要求していたクロップ監督は、改めてその考えを示した。
「私たちは日曜日、水曜日、土曜日、火曜日に試合がある。最悪のスケジュールだ。変更が認められるのであれば、変更する。認められないなら、従うだけだ。だが、5人の交代枠は必要不可欠だ。1つの大会では、私たちはそれができない。大きな違いを生む。それを理解するのに、なぜこれほど時間がかかるのかが理解できない。プレミアリーグは、自分たちのトップ選手たちを守る必要がある。アドバンテージの話ではない。サッカーの質の話だ」
10日間で4試合を戦うスケジュールを強いられるクラブは決して多くはないが、その例外的なクラブであるリバプールを率いるドイツ人監督は、改めて増枠を要求した。
(FOOTBALL ZONE編集部)