ジェラード監督、好調コウチーニョの残留熱望 「試合を変えられる存在」と絶賛
バルセロナからアストン・ビラにレンタル移籍中のコウチーニョが存在感
ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョは、冬の移籍市場でスペイン1部FCバルセロナからイングランド1部アストン・ビラへレンタル移籍した。加入後、好調を維持するアタッカーについて、スティーブン・ジェラード監督はクラブに留めたい意向を示している。スペイン紙「マルカ」が報じた。
アストン・ビラに加入後、コウチーニョは公式戦11試合に出場して3得点3アシスト。バルセロナでは戦力外となっていたコウチーニョだが、ジェラード監督は現役時代にリバプールでチームメイトだった男に信頼を寄せ、リーグ戦6試合連続で先発起用している。
今シーズン限りのレンタル移籍でアストン・ビラに加入しているコウチーニョについて、ジェラード監督は来夏に完全移籍で獲得したい意向を示した。
「フィルはバルセロナでも成功したが、同時に難しい時期も過ごした。シナリオの変更、あるいは異なる映画が必要だった。私たちは、彼にとっての新しい映画になりたかった。なぜなら、私たちが目指す場所に行くためには、彼のような才能が必要だからだ。最高の状態であれば、彼はハイレベルな選手だからね」
さらに、ジェラード監督は「すべてのいいチームには、試合を変えることのできる選手がいる。キックオフ前から対戦相手が対応に頭を悩ませるような選手が必要だ。フィルは、そんなステータスがあり、チームメイトに自信を与える。オリー・ワトキンズやダニー・イングスは、大舞台で彼と一緒にプレーすることを望んでいるよ」と、アストン・ビラが強くなるために必要な存在だと訴えた。
移籍金や年俸については関与しないことを明かしているジェラード監督は、「私にできることは、クラブの幹部に考えを伝えることだけ」と、完全移籍の実現は彼の希望だけでは実現しないとしつつも、自身の考えを明確にしている。
バルセロナとの契約を2023年まで残すコウチーニョだが、バルセロナは移籍金を4000万ユーロ(約50億円)に設定していると報じられている。21年にノリッジからアルゼンチン代表MFエミリアーノ・ブエンディアを獲得した際に投じた3456万ポンド(約52億円)がクラブ最高額の移籍金となっているアストン・ビラは、再びビッグディールを完了させることになるのだろうか。