本田7戦連続先発出場 2得点の大活躍でセリエAの主役候補に

終わらない本田狂想曲

  ACミランの日本代表MF本田圭佑は19日、敵地ベローナ戦でリーグ戦7試合連続で先発し、2得点の大活躍を見せた。前半27分と、後半11分にそれぞれ左足でゴールを決め、3-1の勝利に貢献した。本田自身も今季リーグ通算6得点目となった。
 14日に高温多湿のシンガポールで日本代表の一員としてブラジル戦(0-4で敗戦)の後半45分間戦った本田は、強行軍にも関わらず、4-3-3システムの右ウイングで先発出場した。
 前半21分、ベローナのメキシコ代表DFラファエル・マルケスのオウンゴールで先制したミランは、その6分後に鮮やかな速攻を決めた。第3節のユベントス戦以来の先発となったイタリア代表FWステファン・エルシャラウィが左サイドで約50メートルのドリブル突破に成功。右サイドを疾走するフリーの本田をみつけると、完璧なスルーパスを通す。この絶好機に本田は左足でダイレクトで振り抜く。10月4日のホーム、キエーボ戦に続く、2試合連続ゴールとなった。
 ミランは前半2-0リードで折り返すと、背番号「10」は、その勢いを後半へと持ち越した。
 後半11分にも再び見せ場を迎えた。最終ラインから右サイドに送り出されたロングパスに反応。長い距離を走り抜くと、相手GKとの一対一のチャンスで焦らず、左足でゴール左隅に追加点を流し込んだ。本田の冷静沈着なリードを3点差に開げた。敵地スタディオ・マルカントニオ・ベンテゴティは一気に静まり返った。
 後半13分にはエルシャラウィの突破にニアサイドに抜け目なく侵入。左ボレーで合わせたが、惜しくも相手GK正面を突いた。ハットトリックはならず、後半38分には自陣ペナルティエリア付近でファウルしてイエローカードを受けた。直後にも競り合いでファウルを犯した影響なのか、後半40分には途中交代。だが、本田はセリエA移籍後、自身初の1試合2得点の大活躍となった。
 1月にCSKAモスクワから加入した昨季はリーグ戦わずか1得点などの不振に苦しんだが、今季は7試合で6得点2アシストと生まれ変わったかのような活躍を見せている。本田がセリエAの主役となりつつある。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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