「リバプール時代の姿に近い」 コウチーニョが計3得点に絡む大活躍、ジェラード監督も称賛
サウサンプトン戦で4-0快勝、コウチーニョが華麗フェイント弾&圧巻アシストと躍動
アストン・ビラは現地時間3月5日、プレミアリーグ第28節でサウサンプトンとホームで対戦し、4-0と勝利した。昨年11月以来となるリーグ戦連勝の立役者となったのは1ゴールを含む計3ゴールに絡んだブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョだった。同僚としてピッチに立った経験があるスティーブン・ジェラード監督は試合後にブラジル人MFを称賛した。
試合が動いたのは前半9分。センターサークル付近でボールを持ったコウチーニョがFWダニー・イングスに縦パスを通し、さらに最前線へのFWオリー・ワトキンスへとボールがつながった。ワトキンスは鮮やかなターンでDFを手玉に取ると、そのまま右足のシュートでゴールネットを揺らした。
続く同44分、左サイドにいたコウチーニョは中央のDFカラム・チャンバースに一度ボールを預け、そのまま相手のペナルティーエリア内へ走り込む。チャンバースはそこへ右足のアウトサイドでパスを送り届け、ピッチを大きく使ったワンツーパスが成立。コウチーニョはダイレクトで中央へ折り返し、最後はMFドウグラス・ルイスがフィニッシュを飾った。
コウチーニョショーはさらに続く。前半に訪れたGKとの1対1を逃す場面もあったが、2-0で迎えた後半7分にはペナルティーエリア内右から右足のシュートを流し込み、移籍後3得点目を決めた。バルセロナから期限付き移籍中のブラジル代表は起点となるパスを出した先制点を含め、計3得点に絡む大活躍だった。
その後、イングスにもゴールが生まれてアストン・ビラは4-0で快勝した。英公共放送「BBC」によれば、チームを率いるジェラード監督は試合後、「フィル(コウチーニョ)は再びフィットしている。フィジカルコンディションが素晴らしい。リバプール時代の姿に近い最高の状態」とコウチーニョを絶賛した。
巧みなステップとキレのある動きから得点を奪ったコウチーニョについて、ジェラード監督は「彼の得点シーンではDFを揺さぶっていた。彼は(リバプール時代の)それをトレーニングで毎日のようにやっていた」と回想しつつ、練習で何度も対峙していたこともあるためか「彼が私の引退を早めたのかもしれない。私の膝と股関節にネジが入ってるのは彼のせいだよ」と冗談を交えながらコウチーニョのクオリティーを称えた。
バルセロナでは出番に恵まれずにくすぶっていたコウチーニョだが、これで移籍後プレミアリーグでは7試合で3得点3アシスト。イングランドの地で完全復活を印象づけている。