C・ロナウド、元同僚の独代表MFが見た“2つの顔” 「若き日は不安定でセルフィッシュだった」
レアルとユベントスで共闘したケディラ氏がロナウドについて言及
イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)とともに長年サッカー界を牽引してきた。そのなかで、かつて同僚だった元ドイツ代表MFサミ・ケディラ氏は、若き日からの“変化”について語っている。スペイン紙「AS」が伝えた。
母国のスポルティングCPから名門マンチェスター・ユナイテッドに羽ばたき、スペイン1部レアル・マドリード、イタリア1部ユベントスでもプレー。今季から古巣ユナイテッドに復帰し、リーグ戦23試合で9ゴール3アシストを記録している。
バロンドールも5回受賞しているスーパースターだが、長きキャリアの中で変化があったという。昨季限りで現役を引退したケディラ氏はレアルとユベントスでロナウドと共闘しており、米スポーツ専門テレビ局「ESPN」のインタビューで「2人のクリスティアーノに会った」と振り返っている。
「レアル・マドリードでは、彼はまだ若く、不安定でセルフィッシュだった。悪い意味ではなく、若いストライカーによくあるパターンだね。彼は自分のパーソナリティーを見つけないといけなかった。ユベントスでの“2人目のクリスティアーノ”は、はるかにリーダーだった。エゴとセルフィッシュさで得点を挙げながら、チームメイトの成長をサポートすることに重点を置いていた。ピッチを離れれば、非常にリラックスしていた。でも、勝負事になると、闘争心に火が付く。たとえ4対4でも、相手に負けたら怒る。だから誰も彼をガッカリさせたくない」
ドイツ、スペイン、イタリアでプレーしたケディラ氏は、「正直に言えば、クリスティーノ、メッシ、ネイマールは休む時間が必要で、ディフェンダーでもない。多くの場合は(彼らを除く)10人で守備をしないといけない」とも自身の見解を語っている。
ロナウドが周囲に好影響をもたらす選手となったのは、飽くなき闘争心とメンタルの成熟が背景にあったようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)