京都GKがVARの末にレッドカードで一発退場 トレンド入りの“DOGSO”とは?
京都GK上福元が磐田FW杉本を倒して退場し、ツイッター上で“DOGSO”がトレンド入り
京都サンガF.C.は3月5日、J1リーグ第3節で同じ昇格組のジュビロ磐田と対戦し、1-4で敗れた。守護神のGK上福元直人が、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入とオンフィールドレビューの末に「DOGSO(決定的な得点機会の阻止)」で一発退場となったシーンは話題を呼んでおり、SNS上では“DOGSO”がトレンド入りするなど反響が広がっている。
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問題のシーンは前半40分、磐田に左サイドを攻め込まれたシーンで、抜け出してきたFW杉本健勇をペナルティーエリアの外で上福元が少し遅れてチャージし、倒してしまう。井上知大主審は、“大きなチャンスとなる攻撃の阻止”として上福元にイエローカードを提示。しかしその後、VARの介入、オンフィールドレビューを行った結果、“決定的な得点機会の阻止”として、レッドカードに変更となった。
では、DOGSOとは何か。「Denying an Obvious Goal-Scoring Opportunity」(決定的な得点機会の阻止)の略語で、頭文字を合わせて「DOGSO」(ドグソ)と言われるが、適用する場合は、以下4要件が必要となってくる。
(1)反則とゴールとの距離
(2)全体的なプレーの方向
(3)ボールをキープ、またはコントロールできる可能性
(4)守備側競技者の位置と数
前提として、上福元のプレーは、遅れてのチャージであるため、ファウルの部分は間違いないだろう。ここで(1)ゴールとの距離だが、事象の場所はペナルティーエリア外の右深い位置。十分ゴールに近いと言える。
議論となるのは(2)全体的なプレーの方向だ。杉本は飛び出てきた上福元をかわすため、右アウトサイドで斜め右外へトラップをしている。競技規則に“全体的な”というフレーズに則れば、“ゴールに向かっている”と判断してもおかしくはない。
さらにGKが飛び出し、守備側競技者もDFメンデス1人で、ファウルがなければ杉本はがら空きのゴールへシュートを十分打てる状況にあった。また、(3)ボールをコントロールできる可能性に関しては問題なく、(4)守備側競技者の位置と数もこの点から考えれば間に合う可能性は低かったと捉えることができる。