京都監督、レッドカードを巡る一連プレーに言及 「厳しいかなと思ったけど、判定として受け入れるしかない」
前半40分、上福元が磐田FW杉本を倒してしまい、VARの末に一発退場
京都サンガF.C.は3月5日、J1リーグ第3節で同じ昇格組のジュビロ磐田と対戦し、1-4で敗れた。守護神のGK上福元直人が、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入とオンフィールドレビューの末に「DOGSO(決定的な得点機会の阻止)」で一発退場となったなか、曺貴裁監督は試合後のオンライン会見で、「勇気を持って出たことは評価してあげたい」と語った。
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京都はGK上福元が3試合連続でスタメン。好セーブだけでなく、前半20分には相手GKのキックに対し、ハーフウェーラインまで飛び出して跳ね返すなど、果敢なプレーでチームを盛り立てる。
しかし、前半35分に磐田FW大津祐樹にスーパーミドルを食らって先制を許すと、同40分にアクシデントに見舞われた。磐田に左サイドを攻め込まれたシーンで、抜け出してきたFW杉本健勇を飛び出した上福元が倒してしまい、FKを献上。当初はイエローカードが提示されたが、VARの介入とオンフィールドレビューの結果、DOGSOと見なされてレッドカードに変更となり、上福元は一発退場となった。
2点ビハインドの後半、FWピーター・ウタカが1点を返したが、10人の劣勢でさらに2失点し、1-4で敗れた京都。曺監督は試合後、「一瞬のプレーに対してのこだわり、1-2にしたあとに失点してしまう幼さみたいなものが出てしまった」と振り返った。
退場となった上福元のプレーに関しては、「狙いを持ってやったことは事実で、判断がどうだったとかはそこまで大事じゃない。彼はあのボールを狙いに行って、キーパーとしてベタつくんじゃなく、最終ラインとして勇気を持って出たことは評価してあげたい」と言及。同シーンで、杉本がオフサイドかどうか際どいところだったが、指揮官は「受け入れるしかない」と振り返っている。
「僕のところから見たらオフサイドに見えましたけど、VARが入っているので、検証されたオフサイドじゃなかった。そのあとのイエローなのかレッドカードなのかは、レフェリーが判断すること。ちょっと厳しいかなと思いましたけど、あのプレー自体は判定としては受け入れるしかない。僕はオフサイドかオフサイドじゃないかのVARの判定をしていると思っていた。レッドかイエローかのジャッジも含まれていたというのは自分の勉強不足だったと思う。次に生かしたい」
曺監督は選手たちが成長するための“糧”になると前を向いていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)