“来日10年”G大阪FWパトリックが明かす異文化への戸惑い、親近感、日本人の心 「2番目の故郷ではなく、一番のホーム」
Jリーグでの一番の思い出は優勝したナビスコ杯決勝での2ゴール
来日10年目、今では「かつ丼」と「お好み焼き」がお気に入りの食事だというパトリックが、ずっと身を置いてきたなかで考える“日本が世界に誇れること”は――。
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「ブラジル人の僕から見ると、日本はすごく綺麗な国・街のイメージが強いです。誰も道端にゴミを捨てていないことには驚きました。広島時代に行った宮島もすごく綺麗かつ神秘的な場所で、印象に残っています」
これまで、川崎、ヴァンフォーレ甲府、ガンバ大阪、サンフレッチェ広島でプレーしてきたパトリック。ガンバ大阪ではシーズン途中に加入した14年に元日本代表FW宇佐美貴史と強力コンビを形成し、J1リーグ、ナビスコカップ(現ルヴァンカップ)、天皇杯と3冠達成に大きく貢献。自身もJリーグベストイレブン、ナビスコカップMVPにも輝いた。それぞれのクラブに特別な感情があるなかでも、最も在籍期間が長いガンバ大阪での思い出はやはり格別なようだ。
「まずはガンバでタイトルを獲れたこと。2014年のナビスコカップ決勝では、サンフレッチェ広島相手に2点ビハインドの不利な状況から、自分の2得点で盛り返して(3-2で)勝利することができたので、思い出深いタイトルです。(17年6月限りで契約満了により)一度ガンバを離れることがあったんですが、最後の日にサポーターの方々がたくさん足を運んでくれて、直接お別れできたことは今でも鮮明に記憶に残っています」
身長189センチ・体重82キロの恵まれた体躯を生かし、前線で起点となるだけでなく、歴代28位タイのJ1通算81ゴールを記録しているパトリックだが、日本サッカーで研鑽を積むことで、自らの成長も実感していると語る。
「日本のサッカーはインテンシティーの高い切り替えが続き、テクニックもハイレベル。年々成長していると思いますし、その結果、ヨーロッパでプレーする日本人選手の数も増えています。個人的にも、Jリーグで成長させてもらい、選手としての幅も広がったと感じています」