70代も元気にプレー、老若男女が楽しんで健康増進 話題の「ウォーキングサッカー」とは?

「ウォーキングサッカー」とは、名前のとおり歩いて行うサッカーの総称。「走行禁止」「接触禁止」などのルールがある【写真:河野 正】
「ウォーキングサッカー」とは、名前のとおり歩いて行うサッカーの総称。「走行禁止」「接触禁止」などのルールがある【写真:河野 正】

試合環境を充実させ「愛好者を増やし、イングランドのように広く行き渡ったら」

 日本協会は14年5月、誰もがいつでもどこでもサッカーを楽しめる環境を提供し、豊かなスポーツ文化を育むことを誓った“JFAグラスルーツ宣言”を行った。

 同協会技術部グラスルーツ推進グループ長として、歩くサッカーの発展に長らく身を粉にしてきた指導普及部の松田薫二さんが、2月1日付で日本ウォーキング・フットボール連盟理事に就任。試合環境を充実させるため、ペンギンズ・カップの全国展開を模索し、大衆化の一助にする私案を練る。

 柴田さんは今後について「国内9地域に支部を立ち上げ、それぞれが多種多様な活動を行いながら愛好者を増やし、イングランドのように広く行き渡ったら、こんなに嬉しいことはありません。将来的には、9地域の予選勝者による全国大会を開催できたらいいですね」と語る。

 東京教育大(現・筑波大)蹴球部元主将は75歳になっても、サッカーへの夢は尽きることがない。

■「ウォーキングサッカー」とは? 

 名前のとおり歩いて行うサッカーの総称。基本的な禁止事項は「走行禁止(早歩きはOK)」「接触禁止」「スライディング禁止」「ヘディング禁止」「相手がボール保持時は取りに行かない(トラップやドリブルミス、パスカットを狙う)」。走らず、緩やかに身体(心拍)に強い負担・負荷をかけないため、長い運動が可能。試合中はほぼ一定に歩き続け、その活動量値も軽いジョギング以上の数値になることから、身体的にも効率のいい運動効果が期待できる。コートサイズは縦32~40メートル×横16~20メートルで、5~8人制が可能。フットサルコート、体育館、各種グラウンド、スポーツ施設、屋外(路上やイベントスペースなど)、基本的にどこでも開催可能。

(河野 正 / Tadashi Kawano)

河野 正

1960年生まれ、埼玉県出身。埼玉新聞運動部で日本リーグの三菱時代から浦和レッズを担当。2007年にフリーランスとなり、主に埼玉県内のサッカーを中心に取材。主な著書に『浦和レッズ赤き激闘の記憶』(河出書房新社)『山田暢久火の玉ボーイ』(ベースボール・マガジン社)『浦和レッズ不滅の名語録』(朝日新聞出版)などがある。

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