マンCのウクライナ代表MF、母国への進行に苦しい胸の内吐露「世界の人々に伝えることが私の使命」
MFジンチェンコ、軍事侵攻に「衝撃でした」 先頭に立って情報発信を選択
マンチェスター・シティのウクライナ代表MFオレクサンドル・ジンチェンコがロシアによる母国への軍事侵攻について、苦しい胸の内を明かしている。英公共放送「BBC」が報じた。
ロシアによる侵攻は2月24日に始まり、ウクライナでは多くの死者が報告され、約100万人が避難を余儀なくされている。両国間での停戦交渉は難航しており、ウクライナは依然としてロシアからの攻撃を受け続けている。
ウクライナ代表のジンチェンコは英「BBC」のインタビューで「英国時間の深夜、妻は泣きながら私を起こしました」と軍事侵攻が始まった時のことを振り返っている。
「衝撃でした。妻はウクライナで何が起きているのか、動画や写真を見せてくれました。あの時の感情は、自分の周りの誰かがなくなった時に近いものだと思います。とても悲しいものでした。でも、これはそれよりもさらにひどいものだと思います」
ジンチェンコは「ただただ泣いているばかりです。もう数え切れないけど、練習場から車で帰る時や場所も関係なく何もなくても泣けてくるんだ」と戦火に見舞われる母国を思って涙を流す日々を過ごしていると明かした。
マンチェスターで行われたデモにも夫婦揃って参加したというジンチェンコ。現地時間3月1日に行われたFAカップ5回戦のピーターバラ戦ではキャプテンを務め、入場の際にウクライナ国旗を掲げた。ピッチに立って戦い続けるジンチェンコの下には母国ウクライナから応援のメッセージも届いているという。25歳のレフティーは「今この瞬間に(ウクライナで)起きていることを世界の人々に伝えることが私の使命」と先頭に立って発信することを選んだ。
「インタビューを受けるべきか止めるべきか数日前から考えていた。でも、私はすべての人にこのことを無視しないでほしいというメッセージを送りたいと思った。私たちは戦争を止めなければいけないんです」
(FOOTBALL ZONE編集部)