「ミーティングでもその話題で持ち切り」 チェルシー監督、オーナーのクラブ売却の決断に言及「正しい判断」
トゥヘル監督はFAカップ5回戦の「キックオフに近い時間」にオーナーの意向を知る
イングランド1部チェルシーは、3月2日に行われたFAカップ5回戦でイングランド2部ルートン・タウンと対戦。長時間にわたって1-2とリードされていたが、ドイツ代表FWティム・ヴェルナー、ベルギー代表FWロメル・ルカクのゴールで逆転し、3-2の勝利を収めた。試合後、トーマス・トゥヘル監督はクラブを売却する声明を発表したオーナーのロマン・アブラモビッチ氏の決断についてコメントした。
リバプールとのリーグカップ決勝(0-0/PK10-11)から中2日、再びカップ戦を戦うチェルシーは、先発を9人入れ替えて試合に臨んだ。その影響もあってか、前半2分にコーナーキック(CK)で失点を喫すると、その後も危ない場面が散見した。
それでも前半27分にスペイン代表MFサウール・ニゲスのゴールで一度は同点に追いつく。その後、攻勢となったチェルシーだが、前半40分には守備陣を破られてスペイン代表GKケパ・アリサバラガとの1対1を決められて再びリードされて前半を折り返した。
再びビハインドとなったチェルシーだが、後半23分にイングランド代表MFルベン・ロフタス=チークのループパスを相手の最終ラインの裏で受けたヴェルナーがボールをゴールに流し込み、同点に追いつく。さらに同33分には、再びロフタス=チークのパスを受けたヴェルナーが右サイドからゴール前にクロスを入れる。ここに走りこんだルカクが逆転ゴールを決め、チェルシーが3-2で試合を制した。
試合前には、クラブ公式サイトにオーナーのアブラモビッチ氏が、クラブ売却を決断した声明を発表。試合後、そのことを問われたトゥヘル監督は、「おそらく私は、あなたよりも少し前に、その話を聞いた。それでもキックオフに近い時間だった。私たちは1日中、その噂を耳にしていたし、チームのミーティングでも、その話題で持ち切りだった。大きなニュースだが、私たちはどうなるかを待って、最善の結果になることを期待しよう。私は彼が下すすべての決断が、正しい決断だと思っている。それが彼の決断であり、クラブの決断だ」と、コメントをしている。
2022年に入って悲願のクラブW杯優勝も果たしたチェルシーだが、今後の動向が注目される。
(FOOTBALL ZONE編集部)