「どれだけのタレントがいるか示した」 南野拓実、FA杯2発の活躍に英公共放送が注目「役割を果たしている」
クロップ体制で初のFA杯ベスト8進出
イングランド1部リバプールは、現地時間3月2日に行われたFAカップ5回戦でノリッジ・シティと対戦。先発出場した日本代表MF南野拓実は、チームの全2得点を挙げる活躍を見せて2-1の勝利に導いた。英公共放送「BBC」は、リバプールに4冠達成の可能性が残っていることに触れ、チームにおける南野の貢献度を評価した。
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2015年からリバプールの指揮官に就任したユルゲン・クロップ監督は、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝やプレミアリーグ優勝を成し遂げた。しかし、これまでFAカップでは準々決勝まで勝ち上がることができていなかった。
クロップ監督のリバプールにとって鬼門となっていたFAカップ5回戦だったが、右ウイングで先発出場した南野がチームを勝利に導いた。前半27分に左サイドからの折り返しをベルギー代表FWディボック・オリギが受けて、右サイドに展開。そこで待ち構えていた南野が右足で先制ゴールを決める。
さらに前半39分には、左コーナーキック(CK)を相手DFがヘッドでクリアしたボールを拾った南野は、豪快な右足シュートをゴールに突き刺し、リードを2点に広げた。後半に入って1点を返されたリバプールだったが、南野のゴールで得たリードを守り切り、2-1で7シーズンぶりとなるFAカップ準々決勝進出を決めた。
英公共放送「BBC」は、リーグカップを制したリバプールが、CL、プレミアリーグ、FAカップという4冠を達成する可能性が残ったことを指摘。そして、前人未到の4冠を達成するためには、選手層の厚さを鍵に挙げ、「南野の活躍は、どれだけのタレントがチームにいるかを示した」とし、「サディオ・マネ、モハメド・サラー、ディオゴ・ジョッタ、さらに新加入のルイス・ディアス、レッズには過多と言えるほどの攻撃なオプションがある。だが、そのなかでも、今シーズンの南野は自分の役割を果たしている」と、リーグカップでもチーム最多4得点を挙げて、チームのタイトル獲得に貢献した南野を称えている。
今季はリーグ戦で先発出場のない南野だが、この日の活躍は良いアピールにもなったはず。多くの戦いを残しているリバプールで、どんなプレーを見せてくれるのか、今後も注目だ。