「時には他の選手の方が好調な時もある」

　マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督が出場停止処分となっているイングランド代表FWウェイン・ルーニーら主軸にも定位置の確約をしないことを明言した。英BBCが報じている。

　20日のウエスト・ブロムウィッチ戦に向けた記者会見に出席したオランダ人指揮官は「先発の座に歩いて戻って来れるような選手はどこにもいない。練習場で実力を証明しないといけない。それはどの選手も知っていることだ。今、起用している選手には多大な敬意を払っている。信頼も寄せている」と語っている。

「ルーニー、キャリック、ジョーンズという選手はみな偉大な選手だが、もっと偉大な選手が我がチームにはいる。時には他の選手の方が好調な時もある。私は名前だけで選ばない」

　チームの象徴であるルーニー、負傷から回復しているMFマイケル・キャリック、DFフィル・ジョーンズというイングランド代表の名前を挙げながらこう語った。

　チーム内の競争を煽るのが目的なのだろう。指揮官は、DF陣の故障者続出でユースから昇格させたDFパディ・マクネアを例に挙げている。

「私はマクネアという最も若い選手を今、見ている。彼はデビュー戦で際立っていた。ファンの反応も見ただろう。ボールを持つたびに拍手がわき起こった。もちろんジョーンズ、エバンス、スモーリングが出場できなかったから起用したわけだが、私は常に若手を起用すべきだと考えている。特に1試合、2試合は」

　現時点で負傷者はマクネアを含む4選手。出場停止のルーニーには主将としてチームを牽引することを期待していたファン・ハール監督だが、今後は出番を確約することはないという。昨季リーグ7位に終わった名門再建に向けて、指揮官は大ナタを振るい続けている。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web