移籍市場で失敗続きのアーセナル ベンゲル体制で獲得を逃した「12人のビッグネーム」とは

3年越しのイグアイン獲得の夢は叶うのか

 3人目はアトレチコ・マドリードのスペイン代表DFファンフラン。右サイドバックには同じくスペイン代表DFのエクトル・ベジェリンが君臨するが、2年前にはアトレチコでレギュラーを張る実力者にも触手を伸ばしていた。ファンフランはスペインメディアに対して、「僕はアーセナルから受けた2つのオファーを断った。自分のいるべき場所を分かっている。アトレチコも留まるようプッシュしてくれた」と移籍を断った理由を明かしている。

 4人目はヴァーディ同様に今夏の引き抜きを狙っていたフランス代表MFエンゴロ・カンテ。ベンゲル監督はヴァーディ獲得失敗時にカンテを諦めないと示唆するような発言を残して話題となったが、結局チェルシーが獲得している。

 5人目はナポリのアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアイン。長年ワールドクラスのストライカーを夢見る指揮官の視線は、昨季セリエA新記録となる36得点を叩き出したストライカーにも向けられていた。13年に当時レアルに所属していたイグアインは、「アーセナルからの関心は光栄」とコメントしながらもナポリ行きを選択。獲得の夢は破れたが、あれから3年を経た今夏、ベンゲル監督は再びラブコールを送っている。高額な移籍金がネックとなっているが、果たして執念は実るのだろうか。

 6人目はスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ。今夏も獲得に動くと一時は噂されたものの、昨季パリ・サンジェルマン(PSG)でリーグ戦38ゴールを叩き出したカリスマは、マンチェスター・ユナイテッド行きを決断した。

もっとも、アーセナルにとって悔やまれるのは約18年も前の話だ。現在34歳のイブラヒモビッチがまだ16歳の頃に、ベンゲル監督はアーセナルのトライアルに招待していたという。しかし、イブラは「トライアルは受けない」と返答。その後オランダの名門アヤックスに渡って初の国外挑戦に挑んでいた。

 

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