サンテティエンヌ戦で2ゴールを挙げて逆転勝利に貢献

　フランス1部パリ・サンジェルマン（PSG）は現地時間2月26日、リーグアン第26節でサンテティエンヌと対戦。先制されたPSGだったが、フランス代表FWキリアン・ムバッペの2ゴールなどで逆転し、3-1の勝利を収めている。ムバッペは、PSGでの通算ゴール数を156得点として、クラブ通算ゴール数2位のスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ（ACミラン）の記録に並び、「あとはカバーニの記録を抜くだけ」と語っている。スペイン紙「AS」が報じた。

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　PSGは前半15分にガボン代表MFデニス・ブアンガに先制ゴールを献上。それでも、前半42分にアルゼンチン代表FWリオネル・メッシのスルーパスから最終ラインの裏を取ったムバッペが同点ゴールを奪う。さらに後半2分にもPSGはエリア内まで攻め込むと、メッシからパスを受けたムバッペが逆転ゴールを決めた。

　勢いづいたPSGは、その後もサンテティエンヌを攻め立てると、ムバッペが左サイドから右足のアウトサイドでクロスを入れ、これをDFダニーロがゴールに沈めて3-1とリードを広げ、PSGが勝利を収めている。

　2ゴールを挙げたムバッペは、PSG得点記録で2位のイブラヒモビッチと並んだ。1位には、通算200得点のウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニ（マンチェスター・ユナイテッド）がいる。現時点でムバッペとカバーニの記録には44ゴールの開きがあるため、今シーズン中に並ぶことは難しい状況だ。

　今シーズン限りでPSGとの契約が満了するムバッペがこの記録を更新するためには、クラブとの契約を更新する必要がある。「AS」によると、ムバッペは「PSGの最多得点者の記録を塗り替えるために、あとはカバーニの記録を抜くだけだ。どうなるのか見てみよう。PSGの最多得点者になることは無視できるようなものではない」と、記録更新を意識していることを口にした。

　また、この試合ではPSGのファン・サポーターが残留を求める横断幕を掲示したが、ムバッペは「ファンからああいう反応があるのは嬉しい。僕たちは、こういうことのためにもプレーしている。ゴールやほかの記録も常に一部としてあるけれど、人々の記憶に残ることは、歴史の一部になることでもある。とても嬉しかったし、感謝している」とコメントしている。

　今季終了後、レアル・マドリードへの移籍が確実視されているムバッペだが、PSGも引き留めに懸命になっている。この発言から、残留の意思が皆無ではないことが伺えるが、ムバッペがPSGの歴代最多得点者となる日が来るのだろうか。