「僕は幸せ者」 エリクセンが心停止から259日ぶりの公式戦復帰&「偶然の一致」シーンが英話題

ブレントフォードに加入したデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン【写真:AP】
ブレントフォードに加入したデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン【写真:AP】

ブレントフォードに加入したエリクセン、ニューカッスル戦途中出場で大歓声

 イングランド1部ブレントフォードに加入したデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンが現地時間2月26日のプレミアリーグ第27節の本拠地ニューカッスル戦(0-2)に途中出場し、心停止を起こして倒れた昨年の欧州選手権(EURO)フィンランド戦以来259日ぶりの公式戦復帰を果たした。

 エリクセンは昨夏に行われたEURO初戦のフィンランド戦にスタメン出場したが、前半途中に心停止を起こしてピッチに倒れた。メディカルスタッフによる心肺蘇生で一命を取り留めたが、手術で植え込み型除細動器(ICD)を装着することになった。イタリア・セリエAではICDを付けてのプレーが認められていなかったため、エリクセンは当時在籍していたインテルを退団し、ブレントフォードに加入していた。

 待望の瞬間が訪れたのは0-2で迎えたニューカッスル戦の後半7分だった。ボールがブレントフォード側のエンドラインを割り、プレーが途切れたところでところでスタジアムに大歓声が鳴り響く。ピッチサイドには背番号21を付けたエリクセンの姿。30歳のデンマーク代表は途中出場で約8か月ぶりに公式戦出場を果たした。チームは0-2で敗れたが、エリクセンは「結果を抜きにして、僕は幸せ者だよ」と復帰を喜んだ。
 
 この復帰戦でエリクセンは同胞MFマティアス・イェンセンとの交代で出場したが、実は8か月前のフィンランド戦で倒れたエリクセンに代わって出場したのもこのイェンセンだった。英紙「ガーディアン」はこの運命的な一致について「エリクセンの復帰に大喝采と素晴らしい偶然の一致が重なった」と報じている。

 ブレントフォードは現在プレミアリーグで20チーム中15位。降格圏の18位バーンリーとの勝ち点差はわずかに「3」となっている。ピッチに帰ってきたエリクセンが残留争いをするチームでどのような活躍を見せてくれるか。今後に注目だ。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング