磐田助っ人FWが相手の顔面殴打で一発退場 元日本代表DFが判定に見解「イエローカードでもいい」
【栗原勇蔵の目】故意にファウルしようとした磐田FWファビアン・ゴンザレスは運がなかった
ジュビロ磐田は2月26日、J1リーグ第2節・清水エスパルス戦で1-2と敗れた。DF山本義道がイエローカード2枚で退場となったあと、コロンビア人FWファビアン・ゴンザレスが競り合いで相手選手の顔面を殴打して一発退場。9人で戦う苦しい展開となったが、ゴンザレスのファウルシーンについて、元日本代表DF栗原勇蔵氏は「イエローカードでもいい気はします」と見解を示した。
開幕節のアビスパ福岡戦で1-1のドロー発進となった磐田は、清水戦でも前半9分に先制点を献上。その後、同23分にDF大井健太郎の前線へのロングパスをMF鈴木雄斗が右足ダイレクトで合わせ、ループ気味のシュートが清水GK権田修一の頭上を越えて同点ゴールとなった。
しかし、磐田は後半22分に再び清水に勝ち越しを許すと、後半29分にはDF山本義道が2枚目のイエローカードで退場。同33分には途中出場のFWファビアン・ゴンザレスが競り合った清水DF鈴木義宜の顔面を左腕で殴打する形となり、小屋幸栄主審はレッドカードを提示した。9人での戦いを余儀なくされた磐田は、そのまま1-2で敗れている。
現役時代に球際のデュエルを得意とした栗原氏は、ファビアン・ゴンザレスの退場シーンについて、「故意にファウルをしようとした結果なので、運がなかったと諦めざるを得ないところでしょうか」と前置きしつつ、判定への印象をこのように語る。
「ゴンザレスは身体を入れようと思ったら(清水DF鈴木義宜に)前に出られたので、阻止しようと思ったらパンチする形になってしまった感じですね。相手との兼ね合いならまだしも、これは100%ゴンザレスが悪い。ただ、イエローカードでもいい気はします」
レッドカードに関しては“不運だった”とした栗原氏だが、「ファウルの質が低い感じがします」とファビアン・ゴンザレスのプレーには苦言を呈していた。
[プロフィール]
栗原勇蔵(くりはら・ゆうぞう)/1983年9月18日生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。